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2013秋学期の過ごし方 Bの場合 [受講ガイド(2013-2014)]

1.秋学期のスケジュール

 

AM

PM

Mon

Legal Research, Writing and Analysis

Contracts

Tue

予習

Contracts

Wed

Intellectual Property Survey

Life of the Law (for LL.M.)

Contracts

Thu

Legal Research, Writing and Analysis

Intellectual Property Survey

LL.M. Academic Writing

Fri

Legal Research, Writing and Analysis

Intellectual Property Survey

LL.M. Academic Writing

Sat

余暇 or 予習

余暇 or 予習

Sun

余暇 or 予習

余暇 or 予習

 ※上記に加え、Corporate Governance and Controlのショートコースを受講しました。

 

2.授業概要(Aさんが既に説明された授業は省略します)

(1)Contracts

 契約法は米国ロースクールの最も基礎的な科目の一つであり、JD1年生(1L)の必修科目です。昨年まではLL.M.生限定のContractsの授業があったようですが、今年は1Lの3つのクラスに履修希望のLL.M.生が均等に割り振られて1Lと一緒に授業を受けました。ランダムに学生を指名して発言させるコールオンには最後まで慣れることができず、あてられそうになるとそっと目を伏せたりしましたが、授業は毎回教授との真剣勝負といった雰囲気で、まさに米国ロースクールの醍醐味を味わうことができました。ちなみに授業の第一回は映画The Paper Chaseと同様、Hawkins v. MacGeeという判例からスタートしましたが、Vandyの教授は映画の教授のような鬼ではないのでご安心ください。

 

(2)Intellectual Property Survey

 Copyright, Trademark, Patentの3つの知的財産権法を、1000ページを超えるケースブックを用いて概観する授業でした。Reading Assignmentの量はとても多かったのですが、学期末までたどり着いたとき、数多くの著名な米国知財判例に触れることができたという満足感がありました。この授業の学期末試験の択一式問題は、私が人生で受けた試験の中で最も素晴らしい内容で(どう素晴らしいかはご自身で体感していただきたい)、問題を解きながら密かに感動していました。結果としての成績はともかく、あまりに感動したので春学期も同じ教授のInternational IPという授業を履修しています。

 

(3)履修科目の選択について

 Aさんも言及されていますがLL.M.生にとって授業の選択の自由度はそれほどありません。特にNY Barを受験する場合には卒業単位のおよそ半分がNY Bar関連の科目で埋まってしまうので、自分の興味だけで選択できる科目は一般的には4〜5科目程度だと思います。私はもともと知的財産権について学びたかったので知財関連の授業を多くとりましたが、NY Barで求められるような基礎科目を中心にする人や、曜日間の科目数のバランスを重視する人など、履修科目の選択の仕方は様々です。

 

3.ナッシュビルの生活

(1)気候

 私は小さな子供2人を連れての渡米だったので、留学先の選択においては都市の治安や気候も重視しました。気候については卒業生から「ナッシュビルは夏の暑さが厳しく(摂氏40度を超えることもある)冬が短い(雪は降る年もあれば降らない年もある)」と聞いていたのですが、13年の夏に限ると日中は日差しが強いものの日が暮れると涼しく、東京の夏よりもずっと過ごしやすかったように記憶しています(外出が車中心であることも涼しく感じた一因だとは思いますが)。他方で13-14年の冬は20年振りとも言われる記録的な大寒波で、(雪はもちろんのこと)摂氏マイナス16.7度を記録し、外出が危険なため授業が休講になるという貴重な体験もしました。

 

(2)治安

 ナッシュビルは治安が良いと卒業生が口を揃えて言っていましたがその通りだと思います。特に大学を中心とした地域はVanderbilt University Policeが巡回して周辺の治安を守っているので、常識的な行動をとっている限り危険な目にあう可能性は低いと思います。公園には子供の声が溢れ、日のあるうちは女性も一人でジョギングしたり、犬を散歩させたりできる穏やかな街です。

 

(3)Pre-school

 2人の子供は現地の子と一緒に幼稚園に通っています。渡米後に大学のAdmissions Officeから紹介してもらった園にコンタクトをとり、入園のためのウェイティングリストに名前を載せてもらったのですが、幸運にもすぐに通い始めることができました。とても優しい先生ばかりで長女は幼稚園に行くのを毎日楽しみにしています。なお、渡米前は子供の幼稚園と医者をどうするか心配していたのですが、Admissions Officeのサポートやナッシュビルの日本人ネットワークからの情報が豊富に手に入るので過剰に心配する必要はありません。

 

(4)英語教室

 妻は子供が幼稚園に通っている間や、私が子供の面倒を見ることができる時間を使って、地元の教会や、大学のEnglish Language Centerが留学生の配偶者向けに開催している英語教室に通っています。その殆どがボランティアで行われており、英語の授業だけでなく、ハロウィンやクリスマスなど季節の行事を通じてアメリカの文化に触れる貴重な機会を家族全員に与えてくれます。

 

(5)持ってきて良かったもの

 最後に「ナッシュビルの生活」とはあまり関係ありませんが、日本から持ってきて良かったものを思いつくままに列挙します。

①布団:床(カーペット)に2つ並べて敷いて家族4人で寝ています。(ベッドのように)子供が落ちる心配が無いですし、お客様が来るときは片付けることができるので持ってきて良かったと思います。

②手桶:無くても困りませんが、気がつけば子供の頭を洗うのに毎日使っています。

③クリアファイル:日本で使用しているようなクリアファイルはこちらではなかなか見つけられません。50枚ほど持ってきましたが書類の整理にとても重宝しています。

④書道グッズ:日本の文化を紹介するときに書道や手巻き寿司などは喜ばれます。妻は英会話の先生に文鎮を褒められて驚いていました(そのシンプルさが美しい、とのこと..

⑤ホームベーカリー:毎日のようにパンを焼いています。ときどきお餅をつきます。 



共通テーマ:資格・学び

2013秋学期の過ごし方 Aの場合 [受講ガイド(2013-2014)]

 1年間という限られた時間の中で、できるだけ少人数で切磋琢磨しながら、落ち着いて勉学に・社会勉強に集中できる場所として、VanderbiltVandy)を選びました。

 

1.秋学期のスケジュール

 

AM

PM

Mon

Corporations

Law of Cyberspace

Tue

Corporations

Pronunciation

Wed

Introduction to Legal Research, Writing and Analysis in the U.S.

Life of the Law (for LL.M.)

Introduction to Accounting

Thu

Introduction to Legal Research, Writing and Analysis in the U.S.

LL.M. Academic Writing

Pronunciation

Fri

Introduction to Legal Research, Writing and Analysis in the U.S.

LL.M. Academic Writing

Sat

余暇 or 予習

余暇 or 予習

Sun

余暇 or 予習

余暇 or 予習

 この他 Corporate Governance and Controlと、Corporate Law in the E.U.というそれぞれ1週間のショートコースを2つ受講しました。いずれも授業終了の1週間後くらいに試験がありました。

 

2.秋学期に履修した科目の概要

 秋学期は①必修科目かつNYBar受験に必要な科目、②NYBar受験に一定の単位が必要な科目、③自分の興味、④英語力の補強という4つの軸で選びました。秋学期の場合、ほとんどの学生は①と②でいっぱいになってしまうので、なかなか選択の自由度はありません。

 また、多くの学生はContractsという基本科目(②に相当)を選択しますが、そうするとますます自由度がなくなるため、私の場合はあえて取りませんでした。

 

 ―― なお、②の充足のためにSecured Transactionsを、そのほか必修ではないがNYBar受験には必要なProfessional Responsibilityを、それぞれ春学期に受講予定。

 

(1)Life of the Law (for LL.M.)

 授業が始まる最初の1週間に集中して、米国法の基礎や歴史、権力分立の仕組みや米国独特の裁判管轄等について学習します。クラスはLL.M.生に限定されているので、いろいろな国・バックグラウンドの友人をさっそく作るのにもってこいです。その後は週1回のペースで授業があり、さまざまな分野のゲストスピーカーを招いての講演が多く組まれ、学生を飽きさせないよう工夫されていました。

 

 ―― なお、JD1年生(いわゆる1L)も最初の1週間は別クラスで同様の授業を受け、5日目に試験を受けていましたが、今年のLL.M.生は11月の最終授業時に試験を受けました(年によってLL.M.生の扱いは異なるようです)。

 

(2)Introduction to Legal Research, Writing and Analysis in the U.S. (for LL.M.)

 秋学期の中で最も時間を取られた科目です。Research1回、Writing2回の授業を基本として、学期中計7回、判例検索や模擬オフィスメモなど、課題の提出を求められました。10月はほぼ毎週何らかの提出課題がありました。クラスはLL.M.生限定・1クラス10数名と少人数で、アットホームな雰囲気の授業の反面、citationなど、米国独特の作法に戸惑う場面も多かったです。

 

(3)Corporations

 ビジネス法の基本科目ということもあり、JD(主に2L)とLL.M.の合計100名を超える大授業。取締役責任(代理)やM&Aにかなりの時間を割いていましたが、LPLLC、閉鎖会社などの米国独特の事業形態にも触れていました。

 

(4)Law of Cyberspace

 地元ナッシュビルで実際に電子契約等の専門弁護士として活躍する実務家による講義。電子契約・署名、クラウドにおける法的論点の検討のほか、連邦検事や専門コンサルタントなどゲストスピーカーによる講演も目玉で、当該分野における最新の論点や話題を学ぶことができました。

 

(5)Introduction to Accounting

 地元ナッシュビルの会計事務所パートナーによる講義。会計の目的から勘定科目、財務分析まで、英語で知識を蓄えることができるため、ビジネス法・金融規制関連の授業時に大いに役立ちます。不正会計したらどうなるのかなど、実務家ならではの視点は新鮮。授業中はPowerpointを用い、授業後にすべてメール配付してもらえるのもnon-nativeにはありがたかったです。ただ、持込み不可の中間試験(finalも)やグループ発表など、学期中の負担はやや大きめか。

 

(6)Corporate Governance and Control(ショートコース)

 米国会社法の聖地、デラウェア州の現役判事が自身も関わった有名な判例を自ら解説するという、貴重な講義。後々Corporationsの授業で扱う有名判例を、事前に整理できるという意味でも非常に有意義。ただ、授業当時はまだ速い英語に慣れておらず、聞取りには一苦労。

 

(7)Corporate Law in the E.U.(ショートコース)

 EU会社法の概略・主要な判例をトルコの大学に在籍するトルコ人教授が教えるという、一風変わった設定の授業。教授自身はオランダで英語のLL.M.を取得された方で、non-nativeということもあり、非常に聞き取りやすい英語を心掛けてくださったため、助かりました。ショートコースにありがちなとんでもない量の読書課題にはやや辟易しましたが、まったくの素人が手っ取り早く比較法の視点を手に入れるのにおすすめです。

 

(8)LL.M. Academic Writing

 VandyEnglish Language CenterELC)が提供する、LL.M.生向けの英語の授業です。秋学期はwriting中心で、法律英語からビジネスEメールの書き方、相手方弁護士への説得的な英文の書き方、ロースクール試験突破法まで、多岐にわたるin-class assignmentで学期中から制限時間内に英文でのアウトプットを行う機会を得られた点で、有意義でした。

 

 ―― 春学期はspeakingに重点を置く予定とのこと。

 

(9)Pronunciation

 ELCVandyの外国人留学生・研究員向けに提供する発音の授業。LL.M.生は(8)のほか、無料でもう1科目ELCの授業を取ることができます。学期中、5回程度プレゼンの機会があるほか、授業中も学生同士での会話の機会が多く、LL.M.生以外の友人を作るチャンスです。

 

 ―― このほか、ELCAcademic WritingAcademic Speakingなどの授業を開講。

 

3.ナッシュビルの生活

 治安も気候もよく、地元の方も非常に親切です。先日もドライブ中に地図を見たくて路肩に寄せたら、後続車が横に止まって、「何があった!?大丈夫かい??」と、見ず知らずの人間にも気さくに声を掛けてくれました。

 

(1)First Friend Program

以前にも記載があるとおり、留学生に興味のある地元ボランティアの家族を紹介してくれるものです。

私は妻と離れて一人暮らしのため、なるべく動きやすい家族を紹介してもらいたくて、「子供なし」の家族を希望しました。その結果、旦那さんが元銀行マン、奥様が元教師で、お子さまがすべて独立された年長のご夫婦を紹介してもらい、一緒にアイスホッケーの試合を見に行ったり、家に招いてもらって南部料理を食べながらフットボールTV観戦したりするなど、米国文化を身近に感じさせてもらっています。

 

(2)生活するには車の購入が必要か?

個人的な結論としては、「車の購入の必要はない」が、「運転はできた方がよい」です。私自身は車を購入せず、学生料金で割安に利用できるカーシェアを活用しながら、時たま車でやや遠くまで買い物に行ったり、映画を見に行ったりしています。なお、現地で取得できる運転免許証は、酒類の購入時や飲酒時に必ず提示を求められる(バーに至ってはバーに入るだけでも必要!)ので、いちいちパスポートを持ち歩くのを避けるためにも早い時期に取得した方がよいと思います。

 

 (3)日本食が食べられない!?

 そんなことはありません。昨今の日本食ブームの流れはここナッシュビルでも同様で、やや値段は張りますが、お寿司などの日本食を味わうことは十分可能です。また、アジア系食材店も充実しており、醤油などの調味料や納豆も手に入ります。個人的に食で困っているのは、レトルトカレーの値段が高い(1食$34)のと、中辛の焼き肉のタレが手に入りにくい(甘口はあります笑)、ということでしょうか。

 

 (4)娯楽が少ない!?

 これも間違いです。Music Cityの異名をとるナッシュビルでは、夜中まで生演奏が響き渡る賑やかなダウンタウンのほか、全米で最も息の長いラジオ・コンサートの公開収録「Grand Ole Opry」を毎週見学することができます。また、NFL(アメフト)やNHL(アイスホッケー)といったプロスポーツのトップリーグの試合も楽しむことができますし、少し足を伸ばせば、世界一の大きさを誇る洞窟マンモスケーブや自然豊かなチャタヌーガといった、大都会では味わえない米国を堪能することができます。



共通テーマ:資格・学び

週替わり日記2013春学期 Aの場合 [週替わり日記(2012-2013)]

卒業後、今はアメリカ国内の別の街に住んでいますが、ナッシュビルの人は親切な人が多く、また気候も穏やかでとても過ごしやすかったと実感しています。それぞれの街にそれぞれの良さがあると思いますが、ナッシュビルを選んで本当に良かったと改めて感じています。

 

1.春学期のスケジュール

 

AM

PM

Mon

Mergers and Acquisitions

LL.M. English

Introduction to Legal Research Writing and Analysis in U.S.II

Tue

Mergers and Acquisitions

Introduction to Legal Research Writing and Analysis in U.S.II

Wed

Mergers and Acquisitions

LL.M. English

Thu

Arbitration Law

Professional Responsibility

Fri

Arbitration Law

Professional Responsibility

Sat

余暇 or 予習

余暇 or 予習

Sun

余暇 or 予習

余暇 or 予習

その他 Mergers and Acquisitions Deal Dynamics Short Courseというショートコースを受講しました。

 

2.春学期に履修した科目の概要

(1)Mergers and Acquisitions

 文字通りM&Aに関するクラスです。MAについては秋学期に履修したCorporationsで扱ったケースと重複するものもあります。LL.Mで履修できる科目は極めて限られていますので、扱うケースが相当程度重複するのであれば他の科目を履修するという考え方もあると思います。しかし同じケースでも異なる視点から分析がなされ、また何より私の頭では1回や2回読んだ程度で深く理解することは無理ですので、改めて学ぶことで理解が深まったという点で履修して良かったと思います。

 

(2)Introduction to Legal Research Writing and Analysis in U.S.II

 LL.M.生向けのドラフティングのクラスです。英文でのドラフティングの基礎を学ぶことができ、卒業後の業務でも直接的に生かすことのできる有意義なクラスだったと思います。

 

(3)Arbitration Law

 前半はArbitration Clauseの有効性やArbitrationに関連する連邦法と州法の関係性など、ContractsLife of the Lawで学んだことの応用編のような感じでした。後半では、Arbitrationの具体的な手続について学びました。少人数で発言を多く求められたことも自分にとってプラスになったと思います。

 

(4)Professional Responsibility

 NY州のBar Examの受験資格を得るために必要な科目です。

 

(5)Mergers and Acquisitions Deal Dynamics Short Course

 仮想のシナリオをもとに主に会社の売り手の立場からどういう視点で検討、判断しなければならないかについてディスカッションを通じて検討していきます。少人数のディスカッション中心の授業が行われ、またリーディングアサインメントの量も非常に多かったために授業についていくのは大変でしたが、このクラスはMBAの生徒も履修可能で、法的な観点以外の観点からの発言も多く、とても新鮮でした。

 

(6)LL.M. English

 LL.M.向けの英語の授業です。秋学期はライティング中心でしたが、春学期はスピーキングに重点が置かれていました。何度かプレゼンテーションを行い、撮影したものを後で先生と一緒に見ながらアドバイスを受けるということもありました。自分がプレゼンしているものを見るのは恥ずかしいですが、とても勉強になりました。

 

3.ナッシュビルの生活

 Vanderbiltでは留学生が楽しく生活できるように様々イベント等を用意してくれていますが、その中で留学生が現地の方と交流できるように企画されたものについてご紹介します。

(1)First Friend Program

文字通り、現地で初めての友人となってくれるボランティアの家族を留学生に紹介してくれるというものです。

私が紹介してもらったのは3才と生まれたばかりのお嬢さん二人がいるご家族でした。生まれたばかりの赤ちゃんがいるということで会うことのできる場所や時間は限られていましたが、サンクスギビングデーの食事にご招待していただいたり、教会で行われるクリスマスコンサートに誘っていただいたりしました。3歳のお嬢さんは見知らぬ外国人である私を見て最初は怖がって両親の後ろに隠れていましたが、何度か会っているうちに私のことを覚えてくれるようになり、最後には手をつないで一緒に歩いてくれるまでになりました。彼女が手を差し出してくれたときは本当にうれしかったのを覚えています。

 

(2)EAT

留学生数名がボランティアの家庭のお宅にお邪魔して、アメリカ南部の郷土料理を中心とした食事をご馳走していただくというものです。アメリカ南部の郷土料理を楽しむだけでなく、ロースクール以外の留学生とも交流することができ、とても楽しかったです。

 



共通テーマ:資格・学び

週替わり日記2012秋学期 Bの場合 [週替わり日記(2012-2013)]

1.秋学期のスケジュール

 ロースクールでは、知的財産法を学びたいと考えていましたので、できる限り知的財産に関する科目を履修しました。

AM

PM

Mon

Contracts

予習

Tue

Contracts

Introduction to Legal Research, Writing, and Analysis in the U.S.

Wed

Intellectual Property Survey

予習

Thu

Introduction to Legal Research, Writing, and Analysis in the U.S.

Intellectual Property Survey

Life of the Law-LL.M.

Copyright Law

Fri

Introduction to Legal Research, Writing, and Analysis in the U.S.

Intellectual Property Survey

余暇 or 予習

Sat

余暇 or 予習

余暇 or 予習

Sun

余暇 or 予習

余暇 or 予習


2.秋学期に履修した科目の様子

 Aさんが説明している科目については省略しますので、週替わり日記2012秋学期 Aの場合を参照してください。


(1) Intellectual Property Survey

 特許、商標、著作権を中心に、アメリカの知的財産の基礎を学ぶことができる授業です。Surveyという名称に従って、基本的な事項を学習することに主眼が置かれていましたが、日本でも聞いたことのあるアメリカの代表的な判例だけでなく、最新の重要判例も含めて幅広く取り上げられていました。教授は、単に一方的に講義を進められるのではなく、時には映像や音楽を用いて説明されたり、具体的事例について議論する機会を設けられたり、学生の興味を引く形で指導してくださいました。


(2) Copyright Law

 本年度から新しく担当された実務家の教授は、著作権全般を意欲的に教えてくださいました。毎回の授業のために読むべき判例の数が多く、上述の秋学期のスケジュールの通り、木曜日に4科目履修していた身には、正直予習をこなすだけでも大変でした。興味のある科目を履修することを優先すると、日程に偏りが生じることがあると思いますので、その場合は計画的に予習することが肝要であると思います。授業内容については、Intellectual Property Surveyにおいても取り上げられた判例を学ぶこともありましたが、著作権法の詳細な部分まで対象とされていた印象です。


3.ナッシュビルでの生活

(1) ロースクール内

 ロースクールの授業は、想像していたよりも大変でした。その理由は、LL.M.の規模はもちろんJ.D.の規模も小さいため、結果的に少人数の授業となること、そして、J.D.の学生と一緒の授業ではLL.M.の学生もJ.D.の学生と同じように扱われることにあると思います。私の場合、英語に非常に苦労しているので、授業で発言が求められることに備えて、できる限り予習に時間を割くようになり、必然的に勉強することになるという点は良かったと思います。


(2) ロースクール外

 ナッシュビルの気候は東京に近いですが、夏は気温が高くても東京ほど湿度が高くないので、過ごしやすかったです。また、女性単身での留学でしたので、留学先の決定において治安も重要な要素の一つでした。もちろん常に安全に配慮して生活しているということもあると思いますが、これまで危険を感じたことはありません。日本でテネシー州に行くと言うと、南部なので差別があるかもしれないとしばしば言われましたが、今のところ、差別されたと感じたことはありません。むしろ親切にしてもらうことの方が多いように感じています。さらに、車なしで生活できるのかという点も渡米時の懸念事項でした。この点は、ロースクールの近くに住めば、多少不便ではありますが、車なしでの生活は十分可能です。実際、日本人以外のLL.M.生は大学卒業直後に若くして留学している人が多いこともあって、車を持っていない人の方が多いように思いました。日々の買い物は、バスで近くのスーパーに行っています(ただし、日本の食材を買いたい時は、日本食材の店まで、車を持っている友人に乗せて行ってもらっています。)。ロースクール生は無料でバスに乗ることができますが、土日はバスの本数が少ないのが難点です。


(3) 最後に

 周りの人に支えられて、ロースクール内外の生活を楽しく過ごすことができています。英語への苦手意識から留学するべきか否か迷った時期もありましたが、実際に留学してみて、日本で働き続けているだけでは出会えないたくさんの人たちに出会えたことが、何よりの収穫だと思います。



共通テーマ:資格・学び

週替わり日記2012秋学期 Aの場合 [週替わり日記(2012-2013)]

1.秋学期のスケジュール

AM

PM

Mon

Contracts

Corporations and Business Entities

予習

Tue

Contracts

Corporations and Business Entities

LL.M. English

Wed

Corporations and Business Entities

Introduction to Legal Research Writing and Analysis in U.S.

Thu

Introduction to Legal Research Writing and Analysis in U.S.

Life of the Law

LL.M. English

Fri

Introduction to Legal Research Writing and Analysis in U.S.

予習

Sat

余暇 or 予習

余暇 or 予習

Sun

余暇 or 予習

余暇 or 予習

その他 Corporate Governance and Control というショートコースを受講しました。


 科目選択の基準としては以下の順でしょうか。

 1学校の必修科目

 2NY Bar Examの受験資格を得るために必要な科目(必要な場合)

 3自分の興味、関心


 私の場合、Life of the LawIntroduction to Legal Research Writing and Analysis in U.S.が必修科目、Life of the Law Introduction to Legal Research Writing and Analysis in U.S. Contracts Corporations and Business EntitiesNY Bar Examの受験資格を得るために必要な科目です。

 いくつかある受験資格要件のうち、A minimum of 6 credits in other courses covering subjects tested on the NY bar exam (a principal focus of the course must include material contained in the Content Outline published by the Board of Law Examiners)については少なくとも日本人の場合Contracts Corporationsにする人が多いように思います。特にContractsは必修ではないもののLL.M.生の大半が履修しています。

 ※NY Bar Examの受験資格の詳細は必ずBoleHPでご確認ください。

 ※NY Bar Examの受験資格を得るためにはProfessional Responsibility 関連の科目も履修が必要ですがこちらは春学期に受講予定です。


 もともとLL.M.は1年しかない上にこのような履修科目の縛りがあるために自分の興味、関心でとれる科目は当初思っていたよりははるかに少なかったです。


2.秋学期に履修した科目の様子

(1)Life of the Law

 アメリカ法の基礎や歴史等について学習します。授業が始まる最初の一週間に集中して授業を行いその後は週に1回のペースで授業があります。


(2)Contracts

 VanderbiltではContractsLL.M.用のクラスが設定されています。その名の通り契約法について学びます。日本の民法はアメリカ法を取り入れている部分も多くありますが、Consideration等、大きく異なるところもあり、そういった違いに戸惑いながら学習しました。


(3)Corporations and Corporations and Business Entities

 代理から始まりLLPLLC、取締役の責任、株主の権利、MA、インサイダー取引など日本の会社法の授業ではあまり扱わなかった分野まで広く学習します。判例はContractsなどに比べても複雑で非常に苦戦しました。


(4)Introduction to Legal Research Writing and Analysis in U.S.

 課題が多かったという点で秋学期の中では最もきつく感じた科目です。一時期はほぼ毎週課題に追われたように思います。アメリカと日本のスタイルの違いにもとまどいましたがきつかった分、得られたものもあったように思います。


(5)Corporate Governance and Control

 デラウェア州の判事の方が来て自ら対応され、判決文を書かれた有名な判例について解説をされます。判事の方の話を聞ける貴重な機会であるとともに、Corporationsの授業で学習したことの整理という意味で非常に有意義なクラスでした。


(6)LL.M. English

 LL.M.向けの英語の授業です。少人数で周りはLL.M.の人だけなので非常に発言がしやすく、その意味で有意義なクラスだったと思います。


3.ナッシュビルの生活

 既に多くの方が書かれている通り、自然も多く、気候も日本に近く、治安もよく、また地元の方々も非常に親切で非常に生活しやすい環境です。

 日本食も日本よりは値段もかなり高いし品ぞろえも圧倒的に少ないですがそれでも必要最低限のものは手に入ります。

 日本でペーパードライバーだった私にとって車の運転は大きな懸念材料でした。運転が不慣れなことに加え、細かなルールや習慣の違いに戸惑うこと多かったですが、少しは慣れてきたように思います。

 全体としてナッシュビルでの生活は充実しておりナッシュビルに来て本当によかったと感じています。



共通テーマ:資格・学び

週替わり日記2010春学期 Sの場合 [週替わり日記(2009-2010)]

こんにちは。2010年度LL.M.のSです。ナッシュビルは5月の卒業式の前後からずっと暑く、連日30度を超す日が続いています。卒業して1ヶ月、最後の試験も随分前のことのように思えてきました。

 

1. 春学期のスケジュール

スケジュール(春学期)70.JPG

比較的余裕を持って登録したはずだったのですが、Academic Writingを組み入れたこともあり、先学期と同様、予習復習に追われることになってしまいました。

 

2. 授業の様子

(1) Constitutional Law I

1L向けの講義で、アメリカ憲法のうち統治機構に関する部分です。LL.M.の学生にとってアメリカ憲法の授業は実務との直接の関係が見えにくいせいか、あまり人気が無く、LL.M.からは私一人でした。

三権分立や司法審査権などのなじみの内容もあり、大枠の理解はできるのですが、1L向けということもあってか、学生の発言意欲が非常に高く、議論がどんどん拡散していくため、ノート作りが難しい講義でした。

 

(2) Secured Transaction

動産担保の授業で、特にUCCUniform Commercial Code;アメリカ統一商事法典)の第9編を中心に、担保付取引に関する諸概念や破産手続との関連等を学習しました。

教授は実務家の方で、この授業のためにシカゴから週末にこちらに来るんだ、と言っていました。ロースクールの講義は、講義時間内はassignmentの全てを一から読むわけではなく、全部事前に読んでくることを前提に大半は読みとばす、というのが普通なのですが、この授業の場合は教科書の進度は遅く、各事例について図を用いて非常に細かく、丁寧に説明をしてくれました。

試験の方も期待(?)していたのですが、こちらは問題だけで34ページという、まるで冊子のようなものが出てきて驚きました。大半は択一だったので回答そのものは難しくないのですが、スピードとスタミナを要求される試験でした。

 

(3) Criminal Procedure: Adjudication

刑事訴訟法のうち、起訴以降の手続(bail to jail)の流れを扱うものです。講義は、80名程のクラスが8つのグループに分けられ、各授業ごとにupのグループが割り当てられて、発言を求められるというやり方でした。前述した1Lの授業と比べて力を抜いている学生も多く、upでない回の授業については全く予習をしていない生徒も見受けられ、J.D.の学生達の感覚を垣間見ることができたクラスでもありました。

 

(4) Academic Writing

先学期履修したLL.M. Englishと同様、Law Schoolではなく、VandyEnglish Language Centerから提供されている英作文の授業です。

文法の基本の基本から教えてくれるので、内容的に物足りない面もあるのですが、少人数ということもあって発言がしやすく、講義中の会話に慣れるのに有益だったと思います。また、生徒のうちロースクールの学生は私だけで、MBAや理工系の学部から、しかも国籍は5名全員がバラバラということで、それぞれの国の話を聞くだけでも興味深いものでした。

  

 



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週替わり日記2010春学期 Aの場合 [週替わり日記(2009-2010)]

 こんにちは。2010年度LL.M.のAです。この冬は、近年まれに見る寒さだったようで、ナッシュビルでも雪が10cm近く積もることもありましたが、ここ4月に入ってからようやく暖かくなってきました。
 春学期ももう終わりに近づいています。9か月のプログラムですが、振り返ってみると早いものですね。それでは、秋学期と同様、履修した科目を振り返ってみましょう。


1. 春学期のスケジュール

AM

PM

Mon自習自習
Tue自習LLM English
Wed自習Law of Entertainment Industries
ThuInternational IPFirst Amendment
Law of Entertainment Industries
FriInternational IPFirst Amendment
Sat余暇/自習余暇/自習
Sun余暇/自習余暇/自習


2. 科目の概要
(1) Law of Entertainment Industries
 エンターテイメント業界に関する法制を広く学ぶ、というもの。ナッシュビルに事務所を持っている3人の弁護士が交替で担当する形です。ナッシュビルという場所柄、音楽関連業界の話題が多かったです。また、他の授業のように判例を読み込んでいくというよりは、より実務的な観点からのレクチャーに近かったように思います(例えば、業界の慣行や、契約書の見方)。

(2) International Intellectual Property
 現在、国際的な知的財産保護は様々な枠組みのもとで行われています。この授業では、法的枠組み(条約や協定)の概要を学ぶこと、実際問題となったケース(WTOの勧告・裁定)を理解すること、の2点について行われました。各国間の力学であったり、実効性担保のための枠組みなど、改めて学ぶと参考になる点が多かったように思います。

(3) First Amendment Constitutional Law
 アメリカ合衆国憲法は、修正第1条で表現の自由、信教の自由等を規定しています。この授業は、この1条にフォーカスを当てたものです。日本であれば、憲法の授業は「統治機構」「人権」という区分が一般的ですが、この条文だけでも判例法理の蓄積が膨大であることから、独立した授業として設置されています。
 日本国憲法下の表現の自由や信教の自由の議論は、アメリカの議論の影響を強く受けており、LRAであったり、レモンテストであったり、耳慣れた言葉も多く、なじみやすさはあったように感じます。授業のスタイルとしては、パワーポイントによるレクチャーの割合が多く、ポイントはつかみやすい授業でした。

(4) Constitutional Protection of Property Rights
 2月に2週間のショートコースとして履修しました。教授は、かつてヴァンダービルトで財産法を担当していた名誉教授の方です。これは、「財産権に関する法制史」と言えばいいでしょうか。「財産権」といえば、今では当たり前のように使っていますが、そもそもその由来とは何でしょう、ということをアメリカ独立戦争時から時代を追って探求していきます。財産権の制限についての考え方に変遷があること、財産権概念の違いが南北戦争の一つの契機となったという考え方があること、などなど、発見には事欠きません。
 法制史ということで、日々の実務に直接結び付くものではありませんが、(個人的に歴史が好きなこともあり)とても勉強になりました。


(5) LLM English
 秋学期と同様、LLMの学生向けの英語のレッスンです。今学期は、日本人学生のみになり、少人数のレッスンという色彩になりました。内容も、語学スキルそのものというよりは、日々のニュースを素材にしてディスカッションする形式がメインになりました。


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週替わり日記2009秋学期 Aの場合 [週替わり日記(2009-2010)]

 はじめまして。2010年度LL.M.のAです。今年度Vanderbiltに留学している日本人は4人、ということで、最後になりましたが、私の秋学期の模様をまとめてみました。
1. 秋学期のスケジュール


AMPM
Mon自習Copyright
Con Law II
Tue自習Copyright
Con Law II
LLM English
Wed自習Copyright
ThuAntitrust
Intro to Behavioral Econ
Legal Writing & Res
LLM English
FriAntitrust
Intro to Behavioral Econ
Legal Writing & Res
Sat余暇/自習余暇/自習
Sun余暇/自習余暇/自習

 

2. 授業の様子
(1) Copyright
 タイトルのとおり、著作権法の授業です。ケースブックに沿って、著作権の対象、著作権侵害など、重要な論点・判例を順番に議論していく形です。もちろん、(アメリカの著作権法の特徴として紹介されることの多い)フェアユースについても多くの時間を割いて授業が行われました。
 授業は、典型的なケースメソッドで、教授が学生に対して、ケースブックの判例の概要、原告・被告側の主張などを聞いていくものです。重要なケースでは、複数の学生を指名して原告・被告側に分けて議論をさせる、ということもありました。また、フェアユースの議論のところでは、学生に問題となりそうなYoutubeの動画のURLを教授にメールし、授業でピックアップして議論する、ということもありました。

(2) Constitutional Law II
 日本的にいえば、憲法(人権)ということになります。Sさんが履修している授業とタイトルは同じですが、違う教授です。
 構成は、(条文の構成が異なるので当然ですが)日本とはだいぶ異なります。大きく言えば、ステートアクション、実体的デュープロセス、平等条項という構成になっています。進め方は、こちらも通常のケースメソッドです。ただ、Copyrightよりも一人の学生に多くの質問をしていく形で、その点では違いがあります。
 授業を担当している教授は、ケースブックに紹介されているケースにも関わったことがあるとのことです(例えば、BRENTWOOD ACADEMY V. TENNESSEE SECONDARYSCHOOL ATHLETIC ASSN.)。講義がそこに到達したときは、通常はケースブックに抜粋された範囲での紹介となる判例が、このときばかりは判決文をすべて掲載したハンドアウトを配布して詳細に解説していただきました。
 日本の憲法論はアメリカの判例理論に影響を受けている部分が多く、日本で学んでいたときに聞いたことがある判例や理論も見られましたが、あらためて考え方の推移や社会的背景を学ぶと別の発見もあり、興味深いところでした。

(3) Antitrust Law
 反トラスト法の授業です。担当していたのは、ナッシュビルで反トラスト法の弁護士をされている方で、以前は司法省の反トラスト法担当もされていた方だそうです。授業は、ケースメソッドで、基本的な概念について学習を進めていく形でした。
 この分野の特質でもあるのですが、その時代の経済状況や経済学のトレンドが判例理論に大きな影響を与える点は奥深さを感じさせました。また、判例には誰でも名前を知っている大きな会社が登場するので、親しみやすかったと言えると思います。たとえば、ケースブックの最初に出てきた判例はマット・デイモン主演で公開された「インフォーマント!」の素材となったリジンカルテル事件でしたし、もちろんマイクロソフトの事件も登場しました。

(4) Introduction to Law and Behavioral Economics
 日本でも、近年「行動経済学」「行動ファイナンス」に関する書籍や記事が増えてきました(例えば「実践 行動経済学 健康、富、幸福への聡明な選択」)。この授業は、法と行動経済学の関係について学ぶものです。
 例えば、通常の訴訟では、原告は訴訟よりも和解を望むが、被告は和解よりも訴訟を望む。これは、原告は賠償を得るかどうかの判断にあたってはリスク回避的になる一方、被告は賠償を支払うかどうかの判断にあたってはリスクを求めるようになる。これは、「利益を得る際にはリスク回避的に、損失を被るときにはリスク愛好的にある」という行動経済学に基づく人の行動様式に基づくものだ、というような事例が紹介されました(伝統的な経済学理論から言えば、利益と損失への評価は同じはず、ということになります)。 
 授業は、特定の教科書を読み進めるものではなく、毎回論文が指定され、それをもとに授業が進められます(そもそも、「法と行動経済学」についての講義向けの教科書は現時点では存在していません)。どちらかというと、日本の大学院の授業に近いイメージでしょうか。
 この授業は、アメリカのロースクールでも設置されているところはまだ数えるほどだそうです。ヴァンダービルト大は、法と経済学の分野にも注力しており、Law & EconomicsのPh.D.課程があり、現在のDeanもこの分野で多くの論文を書いています。
 もちろん、新しい分野であることから、まだ議論の深さにばらつきがみられる点もあります。しかし、行動経済学にも関心を持っていたので、こうした形で学べたことは意義が大きかったと感じています。
(5) Entertainment Industry Transaction
 その名のとおり、エンターテイメント業界の取引を素材としています。担当は、ナッシュビルでエンターテイメント関係の業務を担当している弁護士の方でした。
 授業は、業界の契約書のサンプルを見ながらディスカッションをしていったり、クラスを2つに分けて交渉のエクササイズをしたり、というものでした。また、10人前後の受講生で、雰囲気も和やかでした。実際の業務でのエピソードも聞け、興味深い授業だったと感じています。
(6) その他

 これ以外に、LL.M.の学生みんなで履修したライティングのクラス、秋学期の第1週に履修したLife of Law、Kさんと一緒に履修したCollective Copyright Managementのショートコースがありますが、これらの説明は他のみなさんと重複するので割愛します。

 秋学期に面白そうな科目が多かったため、結果的にかなり厳しいスケジュールになってしまいました。LL.M.は1年間しかないため、関心を持った科目があればその年に取っておかないと次の機会はないというのが悩ましいところですね。授業のスタイルなど慣れない中で予習・復習は綱渡り・自転車操業でしたが、結果的にはいずれの科目もさまざまな収穫がありました。

 



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