2014春学期の過ごし方 Dの場合 [受講ガイド(2013-2014)]
1.春学期のスケジュール
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AM |
PM |
Mon |
Secured Transactions International Financial Regulation |
Regulation of Financial Institutions |
Tue |
Secured Transactions International Financial Regulation |
Regulation of Financial Institutions |
Wed |
自習 |
LL.M. Academic Speaking |
Thu |
自習 |
Professional Responsibility (LL.M.) |
Fri |
自習 |
LL.M. Academic Speaking |
Sat |
余暇 or 予習 |
余暇 or 予習 |
Sun |
余暇 or 予習 |
余暇 or 予習 |
この他、3月末にIntroduction to Private Equityという1週間のショートコースを受講予定。
2.春学期に履修した科目の概要
春学期は必修科目がなくなりましたが、秋学期同様、①NYBar受験に必須、②NYBar受験に一定の単位が必要な科目、③自分の興味、④英語力の補強という4つの軸で選びました。
私の場合、秋学期にContracts(②に相当)を取らなかったため、その分Secured Transactionsで補う必要がありました(憲法などでも充足可)。
もっとも、提出課題の多い必修科目や慣れない英語に苦しめられた秋学期に比べ、コマ数も少なく、学内外で自分の興味に集中できる学期となりました。そのため、教授から教えてもらった論文を授業外に読み込んだり、帰国後に役立つであろう先端知識を詰め込んだりと、充実した時間を過ごしています。
(1)Secured Transactions ②(Cさんの記事をご覧ください)
(2)International Financial Regulation ③
金融当局で働いた経験を持つ教授による、国際金融規制の授業。典型的なロースクールの授業と異なり、ケースブックは一切用いず、教授の選んだ多岐にわたる学術論文や規制当局の公表物を予習段階で読み込み、授業中にその知識をアウトプットしていきます。Vandyならではの少人数授業で、JDに交じって常に発言を求められるため、議論についていくための予習は大変です(期末には試験のほか、研究発表も課される予定)。しかし、リーマン・ショックの反省を世界がどう斟酌するのか、今しか現在進行形で語られない領域を最先端の国で学ぶことができる喜びは、格別です。
(3)Regulation of Financial Institutions ③
大手民間金融機関での勤務経験を持つ教授による、米国銀行規制の授業。中央集権的な日本のそれとは異なり、「Dual Banking System」など、複数階層に複数の当局を持つ米国の規制体系は、複雑怪奇そのもの。これを解きほぐしながら、規制が持つ経済的なインパクトは何か、政治的にはどのような背景を持つ規制なのかなど、規制の周辺域まで視野を広げ、掘り下げていく授業。ときに、議会証言で証拠として扱われたメールを題材にするなど、常に学生の興味を引く形で進行します。
(4)Professional Responsibility (LL.M.) ①(Cさんの記事をご覧ください)
(5)LL.M. Academic Speaking ④(Cさんの記事をご覧ください)
(6)Introduction to Private Equity(ショートコース)③(3月末受講予定)
米国発祥の資金調達手法であるPEの授業。ヴォルカー・ルールによる銀行出資制限が見込まれる中、市場がどのように変化していくのか、興味深いです。
2014春学期の過ごし方 Cの場合 [受講ガイド(2013-2014)]
メーカーの法務部からの派遣で、LL.M.に在籍しています。
1.春学期のスケジュール
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AM |
PM |
Mon |
Secured Transactions Constitutional Law I |
自習 |
Tue |
Secured Transactions Constitutional Law I |
自習 |
Wed |
International Business Transactions |
LL.M. Academic Speaking |
Thu |
International Business Transactions Comparative Law |
Professional Responsibility (LL.M.) |
Fri |
Comparative Law |
LL.M. Academic Speaking |
Sat |
余暇 or 自習 |
余暇 or 自習 |
Sun |
余暇 or 自習 |
余暇 or 自習 |
2.春学期に履修した科目の概要
秋学期は、LL.M.の必修科目及びNY Bar受験に必要な授業を履修しました(Contracts, Corporations等)。春学期は、派遣元の業務に関連する科目を履修しつつも、自分の興味・関心に従い授業を選択しました。
(1)Secured Transactions
地元ナッシュビルの弁護士によるアメリカ統一商事法典(UCC)第9編の担保付き取引についての講義です。講義では、丁寧に担保付き取引の諸概念について説明されるとともに、実務上の問題点についても随時言及されます。
(2)Constitutional Law I
憲法のうち統治機構に関する部分を取り扱う講義です。違憲立法審査権の確立から始まり、司法、行政、立法の各機関に関する論点について解説します。LL.M.学生にとっては実務との関係が薄く、なじみのない議論が多く苦労しますが、アメリカの統治機構の仕組みや歴史を理解する良い機会となります。
(3)International Business Transactions
地元ナッシュビルで国際取引に携わる弁護士による講義です。物品の売買から始まり、代理店、技術移転、直接投資、その他贈収賄等、国際取引に関する論点について解説します。多くのテーマ・論点について言及するため国際取引に関する知識を整理するのに適切な講義となっています。
(4) Comparative Law: Europe, Latin America and East Asia
日本法研究で著名なJohn Haley教授による講義です。Common LawとCivil Lawの違い、Civil Law国同士の司法制度や統治機構の違いについて、制度を形成した歴史を遡り理解を深めます。
(5)Professional Responsibility (LL.M.)
NY Barの受験要件となる法曹倫理についての講義です。法曹倫理上問題になる場面に自分が直面したらどのように行動するべきか、講義とともに議論していきます。
(6)LL.M. Academic Speaking
English Language Centerが提供するLL.M.学生のためのSpeakingの授業です。発音の矯正、プレゼンテーションや交渉の練習、さらには異文化コミュニケーションに関する理論等を勉強します。参加者が少ないため発言の機会が多く、LL.M.学生にとって貴重な機会になっています。
3.アパートメント紹介
アパートメントの選択は、自動車、帯同家族の有無や周辺環境の好みによると思いますが、ここでは日本人LL.M.学生の住むアパートメントを中心に紹介します。
(1)キャンパス周辺
①『Twenty & Grand』
ロースクール至近のアパートメント。徒歩3分。単身での留学の方の入居が多いようです。
②『Americana Apartment』
こちらもロースクール至近のアパートメント。徒歩3分。今年は中国からのLL.M.学生が複数入居しています。
③『Village at Vanderbilt』
教育学部のあるPeabodyキャンパスに隣接しているアパートメント。徒歩15分。
④『Bell Hillsboro Village』
レストランやバーの集まる21st streetに近いアパートメント。徒歩20分。バスでの通学も可能。
⑤『Grove Whitworth & Richland』
家族帯同の留学生に人気のアパートメント。自動車15分。ビジネススクールやメディカルスクールの日本人学生、駐在員も多数入居しています
(2)ダウンタウン
『Cumberland Apartment』
ダウンタウンの中心に位置するアパートメント。自動車15分。近隣にスーパーやバスターミナルもあり、自動車がなくても生活可能。
(3)郊外
『865 Bellevue Apartment』
ナッシュビル郊外のBellevueにあるアパートメント。自動車25分。公園や緑の多い環境です。
2013秋学期の過ごし方 Bの場合 [受講ガイド(2013-2014)]
1.秋学期のスケジュール
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AM |
PM |
Mon |
Legal Research, Writing and Analysis |
Contracts |
Tue |
予習 |
Contracts |
Wed |
Intellectual Property Survey |
Life of the Law (for LL.M.) Contracts |
Thu |
Legal Research, Writing and Analysis Intellectual Property Survey |
LL.M. Academic Writing |
Fri |
Legal Research, Writing and Analysis Intellectual Property Survey |
LL.M. Academic Writing |
Sat |
余暇 or 予習 |
余暇 or 予習 |
Sun |
余暇 or 予習 |
余暇 or 予習 |
※上記に加え、Corporate Governance and Controlのショートコースを受講しました。
2.授業概要(Aさんが既に説明された授業は省略します)
(1)Contracts
契約法は米国ロースクールの最も基礎的な科目の一つであり、JD1年生(1L)の必修科目です。昨年まではLL.M.生限定のContractsの授業があったようですが、今年は1Lの3つのクラスに履修希望のLL.M.生が均等に割り振られて1Lと一緒に授業を受けました。ランダムに学生を指名して発言させるコールオンには最後まで慣れることができず、あてられそうになるとそっと目を伏せたりしましたが、授業は毎回教授との真剣勝負といった雰囲気で、まさに米国ロースクールの醍醐味を味わうことができました。ちなみに授業の第一回は映画The Paper Chaseと同様、Hawkins v. MacGeeという判例からスタートしましたが、Vandyの教授は映画の教授のような鬼ではないのでご安心ください。
(2)Intellectual Property Survey
Copyright, Trademark, Patentの3つの知的財産権法を、1000ページを超えるケースブックを用いて概観する授業でした。Reading Assignmentの量はとても多かったのですが、学期末までたどり着いたとき、数多くの著名な米国知財判例に触れることができたという満足感がありました。この授業の学期末試験の択一式問題は、私が人生で受けた試験の中で最も素晴らしい内容で(どう素晴らしいかはご自身で体感していただきたい)、問題を解きながら密かに感動していました。結果としての成績はともかく、あまりに感動したので春学期も同じ教授のInternational IPという授業を履修しています。
(3)履修科目の選択について
Aさんも言及されていますがLL.M.生にとって授業の選択の自由度はそれほどありません。特にNY Barを受験する場合には卒業単位のおよそ半分がNY Bar関連の科目で埋まってしまうので、自分の興味だけで選択できる科目は一般的には4〜5科目程度だと思います。私はもともと知的財産権について学びたかったので知財関連の授業を多くとりましたが、NY Barで求められるような基礎科目を中心にする人や、曜日間の科目数のバランスを重視する人など、履修科目の選択の仕方は様々です。
3.ナッシュビルの生活
(1)気候
私は小さな子供2人を連れての渡米だったので、留学先の選択においては都市の治安や気候も重視しました。気候については卒業生から「ナッシュビルは夏の暑さが厳しく(摂氏40度を超えることもある)冬が短い(雪は降る年もあれば降らない年もある)」と聞いていたのですが、13年の夏に限ると日中は日差しが強いものの日が暮れると涼しく、東京の夏よりもずっと過ごしやすかったように記憶しています(外出が車中心であることも涼しく感じた一因だとは思いますが)。他方で13-14年の冬は20年振りとも言われる記録的な大寒波で、(雪はもちろんのこと)摂氏マイナス16.7度を記録し、外出が危険なため授業が休講になるという貴重な体験もしました。
(2)治安
ナッシュビルは治安が良いと卒業生が口を揃えて言っていましたがその通りだと思います。特に大学を中心とした地域はVanderbilt University Policeが巡回して周辺の治安を守っているので、常識的な行動をとっている限り危険な目にあう可能性は低いと思います。公園には子供の声が溢れ、日のあるうちは女性も一人でジョギングしたり、犬を散歩させたりできる穏やかな街です。
(3)Pre-school
2人の子供は現地の子と一緒に幼稚園に通っています。渡米後に大学のAdmissions Officeから紹介してもらった園にコンタクトをとり、入園のためのウェイティングリストに名前を載せてもらったのですが、幸運にもすぐに通い始めることができました。とても優しい先生ばかりで長女は幼稚園に行くのを毎日楽しみにしています。なお、渡米前は子供の幼稚園と医者をどうするか心配していたのですが、Admissions Officeのサポートやナッシュビルの日本人ネットワークからの情報が豊富に手に入るので過剰に心配する必要はありません。
(4)英語教室
妻は子供が幼稚園に通っている間や、私が子供の面倒を見ることができる時間を使って、地元の教会や、大学のEnglish Language Centerが留学生の配偶者向けに開催している英語教室に通っています。その殆どがボランティアで行われており、英語の授業だけでなく、ハロウィンやクリスマスなど季節の行事を通じてアメリカの文化に触れる貴重な機会を家族全員に与えてくれます。
(5)持ってきて良かったもの
最後に「ナッシュビルの生活」とはあまり関係ありませんが、日本から持ってきて良かったものを思いつくままに列挙します。
①布団:床(カーペット)に2つ並べて敷いて家族4人で寝ています。(ベッドのように)子供が落ちる心配が無いですし、お客様が来るときは片付けることができるので持ってきて良かったと思います。
②手桶:無くても困りませんが、気がつけば子供の頭を洗うのに毎日使っています。
③クリアファイル:日本で使用しているようなクリアファイルはこちらではなかなか見つけられません。50枚ほど持ってきましたが書類の整理にとても重宝しています。
④書道グッズ:日本の文化を紹介するときに書道や手巻き寿司などは喜ばれます。妻は英会話の先生に文鎮を褒められて驚いていました(そのシンプルさが美しい、とのこと..)
⑤ホームベーカリー:毎日のようにパンを焼いています。ときどきお餅をつきます。
2013秋学期の過ごし方 Aの場合 [受講ガイド(2013-2014)]
1年間という限られた時間の中で、できるだけ少人数で切磋琢磨しながら、落ち着いて勉学に・社会勉強に集中できる場所として、Vanderbilt(Vandy)を選びました。
1.秋学期のスケジュール
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AM |
PM |
Mon |
Law of Cyberspace | |
Tue |
Pronunciation | |
Wed |
Introduction to Legal Research, Writing and Analysis in the U.S. |
Life of the Law (for LL.M.) Introduction to Accounting |
Thu |
Introduction to Legal Research, Writing and Analysis in the U.S. |
LL.M. Academic Writing Pronunciation |
Fri |
Introduction to Legal Research, Writing and Analysis in the U.S. | |
Sat |
余暇 or 予習 |
余暇 or 予習 |
Sun |
余暇 or 予習 |
余暇 or 予習 |
この他 Corporate Governance and Controlと、Corporate Law in the E.U.というそれぞれ1週間のショートコースを2つ受講しました。いずれも授業終了の1週間後くらいに試験がありました。
2.秋学期に履修した科目の概要
秋学期は①必修科目かつNYBar受験に必要な科目、②NYBar受験に一定の単位が必要な科目、③自分の興味、④英語力の補強という4つの軸で選びました。秋学期の場合、ほとんどの学生は①と②でいっぱいになってしまうので、なかなか選択の自由度はありません。
また、多くの学生はContractsという基本科目(②に相当)を選択しますが、そうするとますます自由度がなくなるため、私の場合はあえて取りませんでした。
―― なお、②の充足のためにSecured Transactionsを、そのほか必修ではないがNYBar受験には必要なProfessional Responsibilityを、それぞれ春学期に受講予定。
(1)Life of the Law (for LL.M.) ①
授業が始まる最初の1週間に集中して、米国法の基礎や歴史、権力分立の仕組みや米国独特の裁判管轄等について学習します。クラスはLL.M.生に限定されているので、いろいろな国・バックグラウンドの友人をさっそく作るのにもってこいです。その後は週1回のペースで授業があり、さまざまな分野のゲストスピーカーを招いての講演が多く組まれ、学生を飽きさせないよう工夫されていました。
―― なお、JD1年生(いわゆる1L)も最初の1週間は別クラスで同様の授業を受け、5日目に試験を受けていましたが、今年のLL.M.生は11月の最終授業時に試験を受けました(年によってLL.M.生の扱いは異なるようです)。
(2)Introduction to Legal Research, Writing and Analysis in the U.S. (for LL.M.) ①
秋学期の中で最も時間を取られた科目です。Research週1回、Writing週2回の授業を基本として、学期中計7回、判例検索や模擬オフィスメモなど、課題の提出を求められました。10月はほぼ毎週何らかの提出課題がありました。クラスはLL.M.生限定・1クラス10数名と少人数で、アットホームな雰囲気の授業の反面、citationなど、米国独特の作法に戸惑う場面も多かったです。
(3)Corporations ②
ビジネス法の基本科目ということもあり、JD(主に2L)とLL.M.の合計100名を超える大授業。取締役責任(代理)やM&Aにかなりの時間を割いていましたが、LPやLLC、閉鎖会社などの米国独特の事業形態にも触れていました。
(4)Law of Cyberspace ③
地元ナッシュビルで実際に電子契約等の専門弁護士として活躍する実務家による講義。電子契約・署名、クラウドにおける法的論点の検討のほか、連邦検事や専門コンサルタントなどゲストスピーカーによる講演も目玉で、当該分野における最新の論点や話題を学ぶことができました。
(5)Introduction to Accounting ③
地元ナッシュビルの会計事務所パートナーによる講義。会計の目的から勘定科目、財務分析まで、英語で知識を蓄えることができるため、ビジネス法・金融規制関連の授業時に大いに役立ちます。不正会計したらどうなるのかなど、実務家ならではの視点は新鮮。授業中はPowerpointを用い、授業後にすべてメール配付してもらえるのもnon-nativeにはありがたかったです。ただ、持込み不可の中間試験(finalも)やグループ発表など、学期中の負担はやや大きめか。
(6)Corporate Governance and Control(ショートコース)③
米国会社法の聖地、デラウェア州の現役判事が自身も関わった有名な判例を自ら解説するという、貴重な講義。後々Corporationsの授業で扱う有名判例を、事前に整理できるという意味でも非常に有意義。ただ、授業当時はまだ速い英語に慣れておらず、聞取りには一苦労。
(7)Corporate Law in the E.U.(ショートコース)③
EU会社法の概略・主要な判例をトルコの大学に在籍するトルコ人教授が教えるという、一風変わった設定の授業。教授自身はオランダで英語のLL.M.を取得された方で、non-nativeということもあり、非常に聞き取りやすい英語を心掛けてくださったため、助かりました。ショートコースにありがちなとんでもない量の読書課題にはやや辟易しましたが、まったくの素人が手っ取り早く比較法の視点を手に入れるのにおすすめです。
(8)LL.M. Academic Writing ④
VandyのEnglish Language Center(ELC)が提供する、LL.M.生向けの英語の授業です。秋学期はwriting中心で、法律英語からビジネスEメールの書き方、相手方弁護士への説得的な英文の書き方、ロースクール試験突破法まで、多岐にわたるin-class assignmentで学期中から制限時間内に英文でのアウトプットを行う機会を得られた点で、有意義でした。
―― 春学期はspeakingに重点を置く予定とのこと。
(9)Pronunciation ④
ELCがVandyの外国人留学生・研究員向けに提供する発音の授業。LL.M.生は(8)のほか、無料でもう1科目ELCの授業を取ることができます。学期中、5回程度プレゼンの機会があるほか、授業中も学生同士での会話の機会が多く、LL.M.生以外の友人を作るチャンスです。
―― このほか、ELCはAcademic Writing、Academic Speakingなどの授業を開講。
3.ナッシュビルの生活
治安も気候もよく、地元の方も非常に親切です。先日もドライブ中に地図を見たくて路肩に寄せたら、後続車が横に止まって、「何があった!?大丈夫かい??」と、見ず知らずの人間にも気さくに声を掛けてくれました。
(1)First Friend Program
以前にも記載があるとおり、留学生に興味のある地元ボランティアの家族を紹介してくれるものです。
私は妻と離れて一人暮らしのため、なるべく動きやすい家族を紹介してもらいたくて、「子供なし」の家族を希望しました。その結果、旦那さんが元銀行マン、奥様が元教師で、お子さまがすべて独立された年長のご夫婦を紹介してもらい、一緒にアイスホッケーの試合を見に行ったり、家に招いてもらって南部料理を食べながらフットボールTV観戦したりするなど、米国文化を身近に感じさせてもらっています。
(2)生活するには車の購入が必要か?
個人的な結論としては、「車の購入の必要はない」が、「運転はできた方がよい」です。私自身は車を購入せず、学生料金で割安に利用できるカーシェアを活用しながら、時たま車でやや遠くまで買い物に行ったり、映画を見に行ったりしています。なお、現地で取得できる運転免許証は、酒類の購入時や飲酒時に必ず提示を求められる(バーに至ってはバーに入るだけでも必要!)ので、いちいちパスポートを持ち歩くのを避けるためにも早い時期に取得した方がよいと思います。
(3)日本食が食べられない!?
そんなことはありません。昨今の日本食ブームの流れはここナッシュビルでも同様で、やや値段は張りますが、お寿司などの日本食を味わうことは十分可能です。また、アジア系食材店も充実しており、醤油などの調味料や納豆も手に入ります。個人的に食で困っているのは、レトルトカレーの値段が高い(1食$3~4)のと、中辛の焼き肉のタレが手に入りにくい(甘口はあります笑)、ということでしょうか。
(4)娯楽が少ない!?
これも間違いです。Music Cityの異名をとるナッシュビルでは、夜中まで生演奏が響き渡る賑やかなダウンタウンのほか、全米で最も息の長いラジオ・コンサートの公開収録「Grand Ole Opry」を毎週見学することができます。また、NFL(アメフト)やNHL(アイスホッケー)といったプロスポーツのトップリーグの試合も楽しむことができますし、少し足を伸ばせば、世界一の大きさを誇る洞窟マンモスケーブや自然豊かなチャタヌーガといった、大都会では味わえない米国を堪能することができます。