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週替わり日記2010春学期 Sの場合 [週替わり日記(2009-2010)]

こんにちは。2010年度LL.M.のSです。ナッシュビルは5月の卒業式の前後からずっと暑く、連日30度を超す日が続いています。卒業して1ヶ月、最後の試験も随分前のことのように思えてきました。

 

1. 春学期のスケジュール

スケジュール(春学期)70.JPG

比較的余裕を持って登録したはずだったのですが、Academic Writingを組み入れたこともあり、先学期と同様、予習復習に追われることになってしまいました。

 

2. 授業の様子

(1) Constitutional Law I

1L向けの講義で、アメリカ憲法のうち統治機構に関する部分です。LL.M.の学生にとってアメリカ憲法の授業は実務との直接の関係が見えにくいせいか、あまり人気が無く、LL.M.からは私一人でした。

三権分立や司法審査権などのなじみの内容もあり、大枠の理解はできるのですが、1L向けということもあってか、学生の発言意欲が非常に高く、議論がどんどん拡散していくため、ノート作りが難しい講義でした。

 

(2) Secured Transaction

動産担保の授業で、特にUCCUniform Commercial Code;アメリカ統一商事法典)の第9編を中心に、担保付取引に関する諸概念や破産手続との関連等を学習しました。

教授は実務家の方で、この授業のためにシカゴから週末にこちらに来るんだ、と言っていました。ロースクールの講義は、講義時間内はassignmentの全てを一から読むわけではなく、全部事前に読んでくることを前提に大半は読みとばす、というのが普通なのですが、この授業の場合は教科書の進度は遅く、各事例について図を用いて非常に細かく、丁寧に説明をしてくれました。

試験の方も期待(?)していたのですが、こちらは問題だけで34ページという、まるで冊子のようなものが出てきて驚きました。大半は択一だったので回答そのものは難しくないのですが、スピードとスタミナを要求される試験でした。

 

(3) Criminal Procedure: Adjudication

刑事訴訟法のうち、起訴以降の手続(bail to jail)の流れを扱うものです。講義は、80名程のクラスが8つのグループに分けられ、各授業ごとにupのグループが割り当てられて、発言を求められるというやり方でした。前述した1Lの授業と比べて力を抜いている学生も多く、upでない回の授業については全く予習をしていない生徒も見受けられ、J.D.の学生達の感覚を垣間見ることができたクラスでもありました。

 

(4) Academic Writing

先学期履修したLL.M. Englishと同様、Law Schoolではなく、VandyEnglish Language Centerから提供されている英作文の授業です。

文法の基本の基本から教えてくれるので、内容的に物足りない面もあるのですが、少人数ということもあって発言がしやすく、講義中の会話に慣れるのに有益だったと思います。また、生徒のうちロースクールの学生は私だけで、MBAや理工系の学部から、しかも国籍は5名全員がバラバラということで、それぞれの国の話を聞くだけでも興味深いものでした。

  

 



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