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受験体験記 Kさん [受験体験記(2008年入学)]

1.略歴
(1)在籍プログラム:LL.M.(2009年度)
(2)留学形態:社費留学
(3)職務経験:保険会社に6年間勤務
(4)海外経験:特になし

2.留学の動機
・アメリカの最新の企業法制、特にガバナンス関連の法制を学びたいと思ったから。
・異文化を体験することにより、自身の見識・感性の幅を広げたいと思ったから。

3.受験対策
(1)TOEFL
 2008年入学を目指す我々は、日本でiBTが本格実施された最初の年の受験生で、海外留学・生活経験のない私にとってスコアメイキングには大変苦労しました。結局私は2007年に例外的に日本で実施されたPBTを11月に受験し、それでかろうじて一般的に必要とされる600点(iBT100相当)に届いたという状況でした。
 そんな状況の私の受験体験がお役に立てるかは自信がありませんが、私が取り組んだ対策は以下の通りです。
(Reading)
・「TOEFLテスト英単語3800」のレベル3まで覚える。
・PCの画面で英語を読むことに慣れるのと、理系問題対策のために、National GeographicのHPに載っている記事を読む。
(Listening)
・ETSが出している、Official guideのサンプル問題の音源を何度も何度もシャドーイング。
(Speaking) (Writing)
・GWにアゴスの集中講義を受講。しかし、Speakingは最後まで低スコアのままで終わってしまいました。

(2)Essay・推薦状
 大阪でMBA受験指導をしている濱口塾という個人経営の予備校を利用。理想としては夏までにTOEFLの勉強を終了し、9月頃からはEssayだけに集中したかったのですが、TOEFLが長引いたので結局9月からEssay対策はTOEFLの勉強と並行して進めざるを得ませんでした。
 Law schoolのessayは基本的にどの学校も似た内容を聞かれるので、最初のひな形が完成すれば後は多少カスタマイズするだけで済みます。最初のひな形作成にじっくり時間をかけるべきと思います。
推薦状は、大学のゼミの先生2人と、LL.M.留学経験のある会社の上司1人にお願いしました。

4.バンダービルト大学を選んだ理由
・LL.M.が少人数でアットホームな雰囲気だから。
-このブログや、実際に日本人卒業生の方とお会いして感じた、バンダービルト大学のアットホームな雰囲気が魅力でした。それを象徴するものとして、バンダービルトのロースクールでは、毎週金曜日の夕方に、学生同士・学生と大学のスタッフが親交を深めるのを目的にBlackacreというパーティが大学主催で開催され、無料で食事やドリンクが提供されます。授業の予習等で忙しいですが、多くの人とコンタクトできるいい機会なので、積極的に参加しようと考えています。このようなイベントが企画されている大学はそう多くはないのではないでしょうか。
ちなみに、2008年の入学は、JDが200人弱、LL.M.が30人(うち日本人は6人)です。

・アドミッションの方が非常に親切な対応をしてくれたから。
 -受験過程を通じて、そして実際にアメリカに来てから痛感したのですが、アメリカでの事務処理は日本人の感覚からすると驚くほどいい加減に感じられます。出願過程においても、出したはずの書類が届いてないと言われたり、こちらからの問い合わせの回答が数週間かかるという大学も少なくありませんでした。
 一方でバンダービルトのアドミッションは、些細な質問でも迅速丁寧にメールで返信してくれました。小さな話かもしれませんが、色々と不安が多い受験生としては非常に有り難く、好印象を持てました。
 実際にこちらに来てからも、大学の授業関係のことだけでなく、生活セットアップの細々したことまで親身に相談に乗っていただいたり、また、英語が苦手なLL.M.生向けに、通常の授業とは全く別の、英語自体を学ぶ授業も設定していただいたりと、アドミッションの方には本当にお世話になっています。

5.最後に
 長い受験生活は肉体的にも精神的にも本当に苦しいものですが、留学を通じて多くのものが得られると思いますので、最後まであきらめずにがんばってください。


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受験体験記 S.Y.さん [受験体験記(2008年入学)]

1.プロフィール
(1)在籍プログラム:LL.M.(2009年度)
(2)留学形態:社費
(3)出身業務・業務経験:商社法務部に5年半勤務。
(4)海外経験:大学時代に1年間カリフォルニアに交換留学+出張+旅行

2.留学の動機
(1)業務上米国案件が多いので、米国の法制度を体系的に学びたいと思ったこと
(2)大学時代の留学が自分を成長させてくれたので、いつかまた行きたいと思っていたこと

3.バンダービルトを選択した理由
(1)卒業生の方に会ったときに、満足度が高いことが伝わってきたこと
(2)LL.M.の人数が比較的少人数であること
(3)アドミッションの方の対応がよかったこと
(4)出張や旅行では来られない場所に留学したかったこと
(5)都会に行きたくなかったものの、コーン畑しかないような田舎もちょっと生活が大変だと思ったので、その中間の場所に行きたかったこと

4.TOEFL
 我々の代からiBTが主流になり(年に数回だけPBTが開催されます)、予想していた通りSpeakingの点数が伸びなくて苦労しました。AGOSに通いましたが、正直点数はそれほど伸びませんでした(AGOSが役に立たないという意味ではありません。AGOSに行って点数が伸びた知り合いを多く知ってますので。ただ単純に、Reading等他のSectionに比べて、Speakingは短期間に点数を上げるというのが難しいSectionだと個人的に思ってます)。不安にかられて結構ぎりぎりまで受け続けましたが、結局出願に使ったのは6月の結果でした。幸い、VanderbiltはSection毎の点数を要求していなかったので助かりましたが、大学によってはSection毎にスコアを設定しているので、もし今受験されている方でそのような大学を受験される方は頑張ってください。なお、私が出願したときは、GeorgetownがSection毎のスコアを要求しており、合計点では上まわっていたのでダメもとで出願したところ「TOEFLのスコアにバラツキがあるので再度TOEFLのスコアを出して下さい」というような内容の手紙がご丁寧に郵送されてきました。

5.エッセイ・推薦状。
(1)エッセイ
 会社の先輩にLL.M.の卒業生が多数いるため、過去のエッセイ(特に、予備校に通われて作成されたエッセイ)を参考に作成しました。英語は、同僚の米国人弁護士にチェックしてもらいました。LL.M.のエッセイはほとんどの大学が要求する内容は同じですが、文字数が異なっていることが多いです。短いエッセイを肉付けすることよりも、長いエッセイを削る方が楽なので、自分の受験校の中で最も長い文字数のエッセイを最初に完成させて、それを他の大学用にアレンジする方法を取りました。

(2)推薦状
 3通(会社の上司,大学時代のゼミの担当教官,大学時代に少人数のクラスで仲良くなったアメリカ人教授)お願いしました。
 アメリカ人の教授は、推薦状を書くことになれていたのですごく楽でした。大学時代のゼミの担当教官は、現役の裁判官なので大変お忙しい方だったのでご迷惑にならないようなるべく早いタイミングでお願いするよう心がけました(私の会社の先輩は、所属されていたゼミから毎年大勢LL.M.に留学するそうで、ゼミの教授が、推薦状を全員分書けないため一定の人数に達したら断るというポリシーを取られていて[推薦状のクオリティを維持するためとのこと]苦労したと聞きました。レアなケースかもしれませんが、こういうこともあるかもしれませんのでなるべく早いタイミングでお願いすることがよいのではないかと思います)。

6.一言
・もっと田舎だと思っていましたが、小さいなりにいろいろと揃っていて(まあまあ賑わっているダウンタウンや相当ちゃんとしたショッピングモール、日本食スーパー等)住みやすい街だと思います。
・アメリカに来てから3か月程度経過しましたが、非常に楽しく過ごせています。出願準備は時間がかかりますし、大学によっては非常に対応が悪くイライラすることもあると思いますが、留学後の楽しい生活を想像しながら頑張って下さい。




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受験体験記 N.Mさん [受験体験記(2008年入学)]

1.プロフィール
(1)在籍プログラム:LL.M.(2009年度)
(2)留学形態:社費
(3)出身業務・業務経験:素材メーカーに11年強勤務(工場の人事・総務を3年弱、本社の総務・法務を8年強)
(4)海外経験:特にありません(旅行やホームステイ程度)

2.留学の動機
 勤務先の会社にチャンスをいただいたから、というのが正直なところですが、留学準備を進める中で、自分なりに見えてきたのは:
(1)民間企業の(弁護士でもない)法務部員としての存在意義を突き詰めていくなかで、「海外案件を自分で処理(完結)できるようになりたい」という思いを切実に感じていた;
(2)そろそろ会社でも中堅の域に入ろうかというこのタイミングで、これまでの日常生活から離れて一生懸命勉強等に打ち込むことにより、「自信」を取り戻し仕事へのモチベーションを向上させたかった;
(3)せっかく海外展開している会社でサラリーマンをしているのに法務要員だとなかなか海外勤務のチャンスがないので、ぜひこの機会に海外に住んでみたかった。

3.バンダービルトを選択した理由
私は、全部で6校出願しましたが、出願先の選定にあたっては、以下の要素を重視していました。逆に、いわゆる「ランキング」には(個人的には)ほとんどこだわりはありませんでした。
①雰囲気:学校が自分のことを大切にしてくれそうなこと
②規模:LL.Mプログラムの規模が大きすぎないこと
③場所:中西部や南部など、「古き良きアメリカ」を感じられるエリアにあること。また、NYやLAなどの大都市ではなく郊外または地方都市に立地していること。
④実績:上司・先輩方がいかれていないところ
⑤環境:家族(妻・娘)がいるので、生活環境がよい(医療・安全面、日本食材の調達可否、アクセス等)ところ
 結果的に6校すべてから合格をいただきましたが、上記の要素すべてで高得点だった当校とノースカロライナの某校(Dukeではありません)との間で大いに悩み、実際に両校を訪問してみて(家庭の事情などもあって)最終的に当校に決めました。いずれの学校でも大歓迎を受け、自分の選択は間違っていなかったと感じることができました。なお、当校を訪問した際には、アドミッション担当者がLunchやDinnerに連れまわしてくれたほか(これに釣られたわけではありません)、授業の聴講やDeanとの面談をセッティングしてもらうことができました。また、在校生の皆さんも学期中で忙しいにもかかわらず、滞在中ずっとつきっきりで、スーパーや日本食材店などを案内していただくことができました。東京でも卒業生の皆さんがメールでの質問などには大変親切・丁寧に応えてくれ、複数の方には実際にお会いしてお話をきくことができました。また、合格者・出願者を交えた同窓会も複数回開催され、卒業生の皆さんの学校に対する熱い想いを感じることができました。まだ(日本人の)卒業生が少ないこともあると思いますが、この学校・卒業生・在校生に共通したウェットな雰囲気に惹かれたのだと思います。

4.TOEFL
 私は、2007年夏から留学する予定だったためCBTでTOEFLを受験し、結局iBTは受けないまま出願してしまったので(一応期限切れ、と言われたときのためPBTを受けて600点以上は確保しておきましたが)、皆さんのお役には立たないと思いますが、一応、ご参考までに経験をお話しますと、予備校はたくさんありますが、私は、プリンストンレビュー(現アゴス)、イフ、駿台留学センター、KAPLAN、トフルアカデミー、LINGO L.L.Cとあちこちに通ってみました。それぞれ特色がありますが、アゴスは多くの人が通うので「何からすればいいんだろう」という段階ではお勧めです。ただ、自分に一番フィットして、点数が上がったのは飯田橋にあるLINGOという小さな塾でした。結局は自分でどれだけ勉強するかなのですが、自分に合ったペースメーカーを見つける、というのは重要だと思います。

5.エッセイ・推薦状
(1)エッセイ
 エッセイもまた色々な学校がカウンセリングを提供していますが、私は恵比寿にあるIvy Consultingというところを利用しました。あとはEssay Edgeを利用して修正しました。今から思えば、ずいぶん大きなことを書いたな、と思いますが(嘘はついてはいません)、こっちに来て感じたのが、特にいわゆる発展途上国から来ている人などは自国に対する問題意識も高く、そんな人の話を聞いていると、あんまり小さくまとまらずに壮大なストーリーを語ってもいいんじゃないか、と思ったりもします(結果は保証の限りではありませんが)。

(2)推薦状
 企業派遣の場合、大学のゼミの先生と上司の2通までは確保できても3通目を誰にお願いするか悩む、という方が多いようですが、私もその例にもれず、3通目で悩みました。学生時代の成績もすこぶる悪く、TOEFLの点数も高くなかったので、少しでもここで差別化を、と思い、麻布にあるTemple大学日本校のContinuing Education(社会人向けの生涯教育プログラム)でLaw関係の授業を受講し、その講師(アメリカ人)に書いてもらいました。なお、同プログラムでは、一定の単位を取得するとCertificateがもらえたので、出願の際にはこれも添付して出しました。とにかくベースの部分で勝負できるレベルではなかったので、おまけを沢山つけるからこれでどうだ!という感じでした。

6.一言
 こちらに来て感じたのが、日本人は本当に英語が話せない、ということです(もちろん大変上手な方もおられますが)。この点、ヨーロッパ人や中国人の多くは、(我々からすると)ほぼ完璧に英語を使いこなします。英語が話せないということは、積極的なClass Participationが求められるこちらのロースクールでは(特に人数が多くないところでは)、クラスに出席はしていても参加できていない、少なくとも教授とのディスカッションを通じて授業を100%エンジョイしているとはいえないと言わざるを得ません。ABAの公認校であれば、どこの学校も同じような内容の授業を提供しているわけで、ロースクールで学ぶことによる成果をどれだけあげられるかは、どこの学校に行くか、ということではなく、いかに自分が学校を使いこなせるか、ということにかかる部分が大きいのではないでしょうか。iBTは大変だと思いますが、Speaking能力はとても大事だと思いますので、頑張られても損はしないと思います。また、学校選択に当たっては、知名度が高い、有名な教授(教え上手とは限りません)がいる、などの理由だけでなく、自分なりのベストスクールを見つける、という観点からも検討されてみてはいかがでしょうか?

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受験体験記 D.S.さん [受験体験記(2008年入学)]

1.プロフィール
(1)在籍プログラム:LL.M.(2009年度)
(2)留学形態:事務所負担
(3)出身業務・業務経験:弁護士・4年半
(4)海外経験:特になし

2.留学の動機
(1)大学時代に外国を個人旅行したのがきっかけで留学には10年以上前から興味があった。
(2)英語力を高め、米国法の知識を習得することで業務の幅が広がると考えたため。
(3)外国人と接することで外国人のものの考え方や感じ方を肌で感じたかったため。

3.バンダービルトを選択した理由
(1)非常に面倒見がよいこと。合格通知を頂いた後、東京で卒業生の方々とお会いしてお話する機会を設けていただいたり、渡米後も生活のセットアップをサポートしていただいたりしました。
(2)バンダービルト大学のあるナッシュビルが、自然の多くのどかな町である一方、田舎過ぎず生活のしやすい町であると聞いていたため。
(3)レピュテーションの高さ。

4.TOEFL
 TOEFLのスコアアップのためにLINGO LL.C.に通学しました。LINGOでは、林功先生の気合の入った授業を少人数(8名程度)で受けることができ、スコアアップに非常に役立ちました(また、この教室で知り合った方とは同じタイミングで留学することもでき、これらの方とは今でも交流が続いています。その意味でもLINGOは非常によかったです。)。2005年の秋頃に受講を始め、2006年の5月頃に250点(CBT)をクリアすることができました。その後、iBTも受験してみましたが、speakingでの点数が伸び悩んだため結局100点をクリアすることはできませんでした。これから留学される方はiBTで100点を超える必要があろうかと思いますが、100点をクリアするのはかなり大変だと思われますので、早めに準備されることをお勧めします。なお、単発でPBTが開催されることがあるようですので(少なくとも2007年には3度ほど開催されていました。)、場合によれば、PBTでの600点取得を目指す方が早いかもしれません。

5.エッセイ・推薦状
(1)エッセイ
 エッセイの作成については、駿台留学センターを利用しました。カウンセラーの方が丁寧にエッセイの書き方を指導して下さり、効果的にエッセイを作成することができたと思います。なお、カウンセラーの方には出願校の選定などについてもご相談に乗って頂き、この点も良かったです。

(2)推薦状
 2通(大学時代のゼミの教授、事務所の外国人パートナー)お願いしました。推薦状については、一般的に、大学のゼミの教授と職場の上司の最低2通は必要になると思いますが、先方の都合もありますので、早めにお願いをしておいた方が良いと思います。

6.一言
 みなさん、お仕事が非常にお忙しい中、TOEFLのスコア取得、エッセイの作成等出願準備は本当に大変かと思います。しかし、留学はそれだけ苦労する価値のあるものだと思いますので、体調を崩さないよう気をつけつつも、是非がんばってください。

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受験体験記 S.T.さん [受験体験記(2008年入学)]

1.プロフィール
(1)在籍プログラム:LL.M.(2009年度)
(2)留学形態:一部事務所負担
(3)出身業務・業務経験:弁護士・4年半
(4)海外経験:なし

2.留学の動機
(1)事務所のほとんどの先輩が留学をしており、皆非常に楽しかったと言っているため。
(2)事務所から留学費用の援助を受けられるため。
(3)今までとは全く違う環境に身を置いて、新しいことにチャレンジしてみたいと思ったため。
(4)英語力の向上が業務上必要であったため。

3.バンダービルトを選択した理由
(1)大学のスタッフ、卒業生及び在校生の方々が非常に親切であったこと。2008年2月にキャンパスビジットをした際には、大学が日本人の在校生を紹介してくださり、その際には、在校生の方とは初対面であったにもかかわらず、一日かけて大学やナッシュビルの町を案内していただきました。その後も、渡米前後に渡り、サポートしていただきました。事務所の他の留学予定者の話を聞いても、そこまでしてくれる大学はありませんでした。
(2)LL.M.の規模が小さく、アットホームな雰囲気の中で留学生活を送りたかったため。
(3)当初は田舎の大学に行きたいと思っていたものの、出願校4校を実際に訪問して、アメリカの本当の田舎は生活が大変そうであることを実感し、州都でもあり、ほどほどに都会感のあるナッシュビルが生活しやすそうであったため。

4.TOEFL
 TOEFL対策としては、AGOSに2007年1月から5月まで通いました。マニュアル主義といえばそれまでですが、iBTが導入されたばかりで、新しいテスト形式への対応の仕方を教わりたい、仕事と勉強を両立させなければならない中で通学して勉強の機会を強制的につくる、という意味ではよかったと思います。また、AGOSで教わったマニュアルは誰にでも合うものではないかもしれませんが、自分なりの対策を立てる上での土台にはなると思います。とはいうものの、私はスコアアップに苦労し、留学する年の1月まで受け続けたうえ、多くのLaw Schoolが要求する100点(バンダービルトはTOEFLの最低要求点を特に定めていませんでした。)には届かずじまいでした。10月になるとエッセイを初め出願資料の準備で忙しくなる上、要求点に達していないと精神的にもきつくなってきます。また、私はTOEFLの点に伸び悩んだため出願期限ぎりぎりに出願した大学が多かったのですが、出願期限が来る前に合格者がどんどん決まっていくので、早く出願した方が有利です。皆さんは、早目にTOEFLの準備をされることをお勧めします。

5.エッセイ・推薦状
(1)エッセイ
 エッセイは、Word数が制限されている大学もありますが、最初に一番長いものを書きあげて、それを削ったり、各大学が要求する内容にアレンジしていくのが得策だと思います。私は、事務所の外国人弁護士に添削してもらいましたが、やはり業者なり、知り合いの外国人なりに添削をお願いし、英語のみならず、第三者の目から内容をチェックしてもらうのがいいと思います。
(2)推薦状
 推薦状は、出願校の中では最大3通要求されました。私は、大学のゼミの教授と事務所のパートナー2人にお願いしました。早めにお願いするのがベストですが、書く前にエッセイを見たいと言われる場合もありましたので、その点も考慮してエッセイの準備を進めておく必要もあると思われます。

6.一言
 留学準備を実際にしてみて思ったことは、こんなに大変なものだったのかということです。社会人留学もめずらしいことではなく、留学した人からは留学中の楽しい話ばかりを聞きますが、その準備に大変な思いをしているのは、皆同じだと思います。でも、その時の勉強は留学中きっと役に立ちますし、留学から得られることはそれ以上に大きいです。ぜひ、頑張ってください。

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受験体験記 I.A.さん [受験体験記(2008年入学)]

1.プロフィール
(1)在籍プログラム:LL.M.(2009年度)
(2)留学形態:奨学金留学
(3)出身業務・業務経験:職務経験なし
(4)海外経験:高校数年間、大学一年間のアメリカへの留学経験あり

2.留学の動機
(1)大学時代に短期留学していた際にアメリカのロースクールで学ぶことに興味を持ったため。
(2)アメリカの民事司法制度に興味があったため。
(3)アメリカのロースクールにはJ.D.、LL.M.に限らず多種多様なバックグラウンドを持った人々がいるので、そのような方々に接することで自らの見識を広めたかったため。

3.バンダービルトを選択した理由
(1)大学時代に短期留学していた際にお世話になったロースクールの先生が「アメリカで一番良いLL.M.プログラムだ」と言って勧めてくれたため。
(2)プログラムの規模が小さいので、LL.M.学生への気配りがとても行き届いているため。

4.TOEFL
 職務経験が全くない自分にとって、TOEFLは自己をアピールする数少ない手段の内の一つでした。なので、できる限り高得点を目指しました。ただし、iBTは未知の形態であったため、最初はどのような対策が有効なのかさえ定かではありませんでした。結局、まずは実際に試験を受けてみてから対策を考えることにして、ロースクール出願の前に3回ほど受ける計画を立てました。勉強方法については、とりあえず様々なiBTの参考書を乱読したり、オンラインに掲載されているアドバイスなどをみて試験の要点を見極めるようにしました。それぞれの参考書もホームページも必ずしも言っていることが同じではなく、異なった受験テクニックを披露している場合が多いので、それらの内から自分なりに納得がいくものを取り入れて勉強するようにしました。最終的には試験に慣れることが最も大事だと感じたので、問題を繰り返し解いた後に本番に臨みました。結果的には3回受けた中でも8月に受けた2回目の結果が最も良かったので、受験時のコンディション(自らのコンディションに限らず受験会場も)がスコアに影響するという可能性も否めないと思います。そのような点からみて、TOEFL受験は長期的な計画を立てて、ロースクール出願のスケジュールも考慮しつつ数回受けてみるのが良いのではないかなと思います。

5.エッセイ・推薦状
(1)エッセイ
エッセイの作成は、とりあえず自分でドラフトを何度も書いたり書き直しつつ、仕上がったものをアメリカ人などの英語がネイテイブレベルの知人に修正してもらいました。内容については、自分の学術的な興味に的を絞ってなるべく具体的にどのようなことをロースクールで学びたいかを述べました。
(2)推薦状
 推薦状は、短期留学の際にお世話になったロースクールの教授から1通、そして日本の大学のゼミの教授2人からそれぞれ1通いただきました。教授にはロースクール出願のかなり前から推薦状のお願いをして、了解をもらってからその後も何度か打ち合わせを行い、内容に関するこちらの希望を伝えつつ書いていただきました。

6.一言
 TOEFL受験やエッセイ、書類の準備などLL.M.出願には煩雑な手続きが必要ですが、計画的に行えば自分にとって最善の状態で出願を行うことができると思います。バンダービルト大学ロースクールのLL.M.は比較的小規模で、大学側からのサポートが大きいので非常に過ごしやすいと感じています。また、ナッシュビルの街も居住環境としては便利なので、是非お勧めしたいと思います。

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