SSブログ

受験体験記 Sさん [受験体験記(2009年入学)]

1. 略歴
(1) 在籍プログラム:LL.M. (2010年度)
(2) 留学形態:官庁派遣
(3) 職務経験:官庁に6年半勤務
(4) 海外経験:特になし

2. 留学の動機
・ 交渉等の場面で使用できるよう、英語の能力を高めたかったから。
・ 他国でどのように法律が作られ、どのように使われているかに興味があったから。

3. 受験対策
(1) TOEFL (iBT)
 他の方も書かれていることですが、出願の時期に出願戦略そのものや書類の作成に集中するためにもTOEFLの点は早めに確保したいところです。私の場合は比較的早い段階で100点に到達したのですが、夏に人事異動があって仕事が非常に忙しくなったことから、出願の面で常に後手に回ってしまいました。常に全体のスケジュールを意識しつつ、早めに100点に到達した人は、いつの段階で「見切り」をつけるかという判断も必要になってくると思います。
 各セクションごとの勉強方法は以下のとおりです。(Readingについては特に対策をせず。)
(Listening)
 ご存知のとおりTOEFLのListeningは大学の講義や大学生活という特定の場面を想定しているので、会話に出てくる単語を知っておくことは極めて重要です。(単語がいくつか分からないとそもそも何の話をしているか全く分からないという事態に陥りかねない。)市販のTOEFL用の単語帳やリスニング教材を何度も繰り返して専門用語の習得につとめました。
(Speaking/Writing)
 独学では難しいと感じたので、専門学校の授業を受講しました。専門学校では、この2分野については回答のための「型」(”テンプレート”と呼ばれていました。)が提供されていました。両論あると思いますが、特に時間の無い出願者にとっては専門学校で提供される「型」は一定の点数まで持っていくのには非常に役に立つと思います。これだけでは頭打ちになってしまいますが・・・。
(2) Essay・推薦状
 エッセイは民間のコンサル業者のチェックを受け、推薦状は、大学時代のゼミの教授と職場の上司にお願いしました。(1)にスケジュールのことを記載しましたが、特に推薦状については自分だけで完結することは難しいので早めに着手することが必要だと思います。

4. バンダービルト大学を選んだ理由
(1) 中規模の都市で利便性と生活環境を両立させられること。
(2) 気候が東京に近く、この面で極端な生活を送ることにならないこと。
(留学前に何人かの体験記を読んで、降雪地域だと冬場のモティベーションの維持が難しいと感じられたため。)
(3) 比較的小規模なLL.M.のサイズから、きめ細かいサービスが期待できると考えたこと。

5. 終わりに
 私の場合は当初別の学部への入学を考えていたのですが、出願過程の半ばで過去の留学者の体験記からこの大学を知り、最終的に合格した複数の大学院の中で、4.に記載した理由といずれの学部に進学するかという点を比較してバンダービルトに決めました。夜中勉強の合間に散歩などしていると、少し前には名前も知らなかった街に留学に来たのだなあ、などとしみじみ思ってしまいます。結果としてこれがベストの判断であったかは現時点では知る由もありませんが、これから留学をお考えになる方は、せっかくの機会ですので、最初から選択肢の幅を狭めることなく、自分の関心事とどのように関連するかを意識して幅広く情報を集められてはいかがでしょうか。

共通テーマ:資格・学び

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。