週替わり日記2008秋学期 その2 Kの場合 [週替わり日記(2008-2009)]
1. 週間スケジュール
秋学期は、Contracts(4), Corporations(3), Intro Accounting(2), Writing & Research(2)の計4科目(11単位)としました。
その他、秋学期の最初の1週間に、JD1年生とLL.M.全員が受講を義務付けられているアメリカ法入門の"Life of Law"(1)を受講したので秋学期は合計12単位となります。(卒業に必要な最低単位数は23単位)
2.授業の様子
Contracts
典型的なcommon lawの科目なので、とにかく判例を読み込むことが求められます。
授業では予習してきた判例をもとに議論が進められます。いわゆるソクラテスメソッドで、当該判例の事実関係の整理から始まり、何が争点なのか、裁判所の結論、およびその理由付けは何なのか、別の似た判例で結論・理由付けが異なるのは何故なのか等、矢継ぎ早に教授から質問が浴びせられます。当てられた学生がそれに答えていき、そのやり取りの中からルール等を学んでいくというものです。
まだまだ英語力に不安のある現在では、教授の話を聞きとるのに精いっぱいなのに、教授以上の早口で答える学生の回答を聞きとるのに非常に苦労しています。
1日にだいたい3つくらいの判例を学ぶのですが(古くは18世紀のイギリスの判例まで扱うこともあります)、予習ではそれに関連するRestatmentやUCC(単純に言えば各州が参考にするモデル法)も読まなければならず、時間がかかっていますが、いかにもアメリカ法といった科目なので面白みを感じながら勉強しています。
Corporations
会社法の授業ですが、基本的に制定法の授業なので、Contractsのようにcaseを読み込むというよりも、制度の趣旨や関係法令の勉強が中心になるので、日本の法学部の授業に似ているかなと思います。
Intro Accounting
地元ナッシュビルの会計事務所の方による授業で、会計の基礎を実務に即した形で勉強しています。
特に今年は、学期中にアメリカの金融危機・政府によるbailout等の大きな出来事がリアルタイムで起こったので、それに関しても授業で取り上げられました。
Writing & Research
これはLL.M.全員受講必須の授業で、lawyerとして必要なwriting能力や、westlawとLexisというオンラインでの判例・文献等の検索サービスの利用法を通じたresearch能力習得に向けたものです。
LL.M. English
通常の授業とは別個で、英語力に不安のあるLL.M.生を対象に、ELC(English Language Center)という大学の語学教育機関の先生が英語の授業をしてくれています。
現在参加しているのは私を含めて4~5人程度ですが、少人数であるが故のメリットを生かし、その都度我々の要望を聞いてくれ、発音や日常会話などの授業をしてもらっています。
|
AM | PM |
Mon | Contracts |
Corporations Intro Accounting |
Tue | Contracts |
Corporations LLM English |
Wed | Contracts | 復習 |
Thu | 翌週の予習 |
Writing LLM English |
Fri | 翌週の予習 |
Writing Research |
Sat | Free | Free |
Sun | 翌週の予習 | 翌週の予習 |
秋学期は、Contracts(4), Corporations(3), Intro Accounting(2), Writing & Research(2)の計4科目(11単位)としました。
その他、秋学期の最初の1週間に、JD1年生とLL.M.全員が受講を義務付けられているアメリカ法入門の"Life of Law"(1)を受講したので秋学期は合計12単位となります。(卒業に必要な最低単位数は23単位)
2.授業の様子
Contracts
典型的なcommon lawの科目なので、とにかく判例を読み込むことが求められます。
授業では予習してきた判例をもとに議論が進められます。いわゆるソクラテスメソッドで、当該判例の事実関係の整理から始まり、何が争点なのか、裁判所の結論、およびその理由付けは何なのか、別の似た判例で結論・理由付けが異なるのは何故なのか等、矢継ぎ早に教授から質問が浴びせられます。当てられた学生がそれに答えていき、そのやり取りの中からルール等を学んでいくというものです。
まだまだ英語力に不安のある現在では、教授の話を聞きとるのに精いっぱいなのに、教授以上の早口で答える学生の回答を聞きとるのに非常に苦労しています。
1日にだいたい3つくらいの判例を学ぶのですが(古くは18世紀のイギリスの判例まで扱うこともあります)、予習ではそれに関連するRestatmentやUCC(単純に言えば各州が参考にするモデル法)も読まなければならず、時間がかかっていますが、いかにもアメリカ法といった科目なので面白みを感じながら勉強しています。
Corporations
会社法の授業ですが、基本的に制定法の授業なので、Contractsのようにcaseを読み込むというよりも、制度の趣旨や関係法令の勉強が中心になるので、日本の法学部の授業に似ているかなと思います。
Intro Accounting
地元ナッシュビルの会計事務所の方による授業で、会計の基礎を実務に即した形で勉強しています。
特に今年は、学期中にアメリカの金融危機・政府によるbailout等の大きな出来事がリアルタイムで起こったので、それに関しても授業で取り上げられました。
Writing & Research
これはLL.M.全員受講必須の授業で、lawyerとして必要なwriting能力や、westlawとLexisというオンラインでの判例・文献等の検索サービスの利用法を通じたresearch能力習得に向けたものです。
LL.M. English
通常の授業とは別個で、英語力に不安のあるLL.M.生を対象に、ELC(English Language Center)という大学の語学教育機関の先生が英語の授業をしてくれています。
現在参加しているのは私を含めて4~5人程度ですが、少人数であるが故のメリットを生かし、その都度我々の要望を聞いてくれ、発音や日常会話などの授業をしてもらっています。
2008-10-04 06:35
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