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週替わり日記2008春 その1 B.J.の場合 [週替わり日記(2007-2008)]

1月6日から始まった春学期も早2月に入りました。今学期の状況についてご紹介したいと思います。
学生生活も折り返し地点を過ぎてしまい,かなり焦りを感じています。帰国後,スーツにネクタイの生活に果たして戻れるのでしょうか?

1. 週間スケジュール

 相変わらず週前半が重そうですが,秋学期に比べると、気分的にはすこし余裕があります。とはいえ,短期集中のShort courseを2つ受講していること(土日や平日の夜間に授業が入ります)や,(クレジットを超過し)Auditの授業も登録したことこと,倫理試験(MPRE)受験等もあり、実際には慌しい毎日です。英語の上達も疑わしいところがありますので,毎日あたふたしています。

2.授業の様子
1) 担保取引(Secured Transactions)
 シカゴの実務家弁護士による授業です。UCC Article9について,条文解釈を,分かりやすい実例を交えて説明してくれています。日本案件では動産やIntangible Assetsの担保評価はほとんど出来ませんが,自分が手がけた当地のLBO案件ではかならず全資産担保になっていて,資産性も高いので,その仕組みには大変興味を抱いていました。日本でも最近,焦点があたりつつありますが,当地は日本の遥か先を行っており,非常に興味深く受講しています。

2) 破産法(Bankruptcy)
 地元テネシーの実務家弁護士による授業です。教授はテネシー州の破産法の権威のような方で,破産法にまつわるコミッティーには必ず名前が出てきます。授業でも実例をたくさん挙げられるので,Bankruptcy Codeとにらめっこしながら聞き耳をたてています。この授業の唯二の欠点は,参加者が30名なので,授業中にCallされる頻度が高いことと,教授が生まれも育ちもテネシーであることです。彼の授業は良く練られていて,中身は飽きないのですが,綺麗なNYの英語に比べると少し分かりにくい時があり,朝からちょっと大変です。

3) コーポレートファイナンス
 約2週間に一度の頻度で宿題を提出しています。中間テストもあって,ファイナルのウェイトが低くなっています。他の科目では判例や条文集とにらめっこで,気が滅入ることも多いのですが,この授業はファイナンスに重点がおかれていて,授業時間も毎回50分と短く,気分転換にもってこいです。おかげで教科書以外の英文への嫌悪感が薄れ,今学期はWSJにも再び目を通しています。

4) 国際商取引法
 LLMのクレジット要件(年間23~25クレジット)を超過し聴講生で登録しました。日米欧の銀行法や証券取引法にも触れるので,興味のあるコマに絞ろうと思ってます。

5) ショートコース
 コーポレートガバナンスと不動産取引を履修しています。

6) LLM・English
 先学期と同じ先生がELC(イングリッシュランゲージセンター)から派遣されていて,毎回90分教えてくれます。プレゼン,リスニング,文法や最近はスラングまで,生徒が興味を持っている内容をすすんで取り上げてくれます。スーパーボウルの前には,バドワイザーの過去のCM(スーパーボウルの時に,毎回笑えるCMを提供していることで有名です)をYou Tubeでチェックしたりして,毎回楽しませてくれます。ケースブックの分かりにくいところを聞いたりもできますし,Writing Essayの英語チェックや,職探しをしている人にはレジュメのチェックもいつでも対応してくれます。参加者は最近では4名で固定していますが,他のアポイントがあれば,欠席も自由です。先週は幸運にも授業の途中からマンツーマンになり,先生を一人占めできました。

3.学校外生活
  先学期は毎晩12時まで図書館で勉強して帰宅するのが日課だったのですが,今学期は朝7時半には学校についているので,夜は踏ん張りが効きません。先学期よりは授業の分散が効き,効率はよくなっているかもしれませんが。

 図書館での勉強から少し離れようと思い,大学の紹介で,カンバセーション・パートナーになりました。この制度は,大学で日本語他外国語を勉強している学部生とその言語が母国後である留学生に紹介し,双方の会話力のアップを図ろうとするものです。私のお相手Xさんは,高校時代は日本のインターナショナルスクールに居たので,英語,中国語,日本語がべらべらです。Xさんは,この夏,某外資系金融機関でインターンの予定で,将来はロースクールへの進学を希望しているので,金融業務のお話やロースクールでの様子を中心に話しています。テーマが話しやすいので,Xさんは本当にいい英語の先生です。とても彼の発音は真似できませんが,いい刺激になっています。

 また,生まれて初めてホームパーティーをやりました。煮込めばいいだけのおでんと,材料を切ればいいだけの手巻き寿司を準備しました。過去幾度となく美味しい手料理(和食・中華)をご馳走になった,H.T.ご夫妻,姉妹のような中国人留学生Aさん・Cさんに毒見と称して来てもらいました。結果はまずまずだったと思い込んでいます。
日ごろ同級生とゆっくり話す時間もないので,この時は楽しい時間を過ごせました。これが,ホームパーティーの醍醐味なのね,ということがよく分かりましたので,今学期は被害者を増やしたいと思っています。


4.ビザ
 春学期終了まであと3ヶ月,帰国までもわずか半年を残す限りとなりました。I-20の有効期限が5月で切れるので,その際の手続きについて少し触れておきます。
米国では留学の前後最大12ヶ月OPT(Optional Practical Training)として滞在および労働が可能です。制度上はFビザステータスの延長になります。
I-20は最終期限から60日間のグレースピリオドがあるのですが,この期間を過ぎると厳密には不法滞在者になってしまうため,当校ではほとんどの留学生が利用しています。

 私の場合,NY BAR EXAM受験後に帰国するので,卒業後60日以上滞在します。万が一のためにこのOPTが必要です。手続きについては大学のISSS(留学生向け諸事務を担当)が頻繁に説明会を実施しており,私も授業の空き時間に参加してきました。必要書類は簡単ですが,移民局への提出が必要で,発行までに最大3ヶ月かかるため,2月中には手続きが必要です。申請費用は340ドル掛かります。

5.最後に
 日本では幾度となく遅刻していた私ですが,今学期は毎朝8時に授業がスタートするため,せっせと早起きに精をだしています。しかしながら,スタバのコーヒーが眠気覚ましに欠かせなくなりました。おかげでスタバの店員さん,皆,私の顔をみただけで,グランデ・ラテを準備してくれます。彼らからは中毒だとからかわれています。
勉強は楽ではないですが,素敵な人々に囲まれた自由な生活もあと半年。精一杯楽しもうと思っています。


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