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2007卒業生アンケートその2 Hideさん [卒業生より]

1.留学前/後の業種・仕事内容

・留学前)金融機関・法務部(企業法務全般)
・留学後)金融機関・M&Aアドバイザー

2.履修した授業

・契約法、不法行為法、会社法、証券取引法、コーポレートガバナンス、アカウンティング初級、LL.M.リーガルライティング、動物と法

3.上記の中で、とくに印象に残っている授業とその理由

・契約法
最後の授業での教授の言葉は感動しました。以下、要約。
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これで1年生の秋学期の授業がすべて終了した。みんな本当によくやったと思う。今後の人生の中で、この半年ほど厳しいことはないだろう。授業はこれで終わりだが、契約法の勉強に終わりはない。今後プラクティスを行うなかで、より磨きをかけていって欲しい。今後ロイヤーとしてのキャリアを積み上げていく中で、本当に辞めたいと思うときが来るだろう。その時は辞めればいい。君たちなら他にどんなことでもできるはずだ。だって、こんなに辛い半年をサバイブしてきたのだから。
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このコメントは、私に限らず多くの生徒の心の琴線に触れたようで、JDの学生の中には泣き出す生徒もいました。私もこの科目では本当に苦労しただけに、感無量でした。

4.留学で最も楽しかったこと

・異文化交流
幸いなことに、(ロースクールと無関係の)地元のアメリカ人の友達がたくさんできました。彼らは極東から来た私にアメリカ文化を経験させようと、色々なイベントに誘ってくれました。なかでも地元の音響会社に勤務するJくんは教会主催のボランティアの一環で知り合いましたが、趣味が同じということもあり、意気投合しました。ロースクールの学生は、世間一般からかけ離れた人たちの集まりだと思います。これらの友達のおかげで一般的なアメリカ人が普段どんなことを考えて、どんな生活をしているのか、といったことがわかりました。

5.留学で最も苦労したこと・大変だったこと

・授業中の発言
Mさんの記事にもありましたが、契約法、不法行為法など1Lのクラスではソクラテスメソッドで授業を進めていくため、留学生(JDに限らずLL.M.も)でも発言が求められます。頭の中で理解していても、指されたときにとっさに答えられないことに、常にもどかしさを感じていました。

6.バンダービルトを選んでよかったと思うこと

・たくさんありますが、一番感じているのは、都会のギスギスした感じがなく、サウザンホスピタリティにあふれているという点でしょうか。日本人を含む他の留学生、学校のスタッフ、街の人、みながとても親切だと感じました。「困ったときには何でも言っておいで。みんなで何とかしようよ。」という言葉をよく耳にしました。ナッシュビルではこの言葉は社交辞令ではありません。私が実際に困って人に相談したときに、自分は知らない、関係ないといわれたことは一度もありません。

7.受験生にひとこと

・誤解を恐れずに言うなら、書を捨てて街へ出よ、ということかと思います。1年という留学期間はあっという間に過ぎ去ってしまいます。もちろん勉強は大事ですが、仕事から離れ、アメリカ文化を肌で感じることはこの時期しかできないのではないでしょうか。頑張ってください。


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