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受験体験記 H.T.さん [受験体験記(2007年入学)]

1.プロフィール
• 在籍プログラム:LL.M.(2008年度)
• 留学形態:社費
• 出身業務・業務経験:通信関連企業に9年間勤務。うち法務業務を7年半経験。
• 海外経験:特になし

2.留学の動機
• 勤務先の会社が海外上場しているので、米国の証券取引法や会社法の知識が業務上必要だと感じたこと。
• 今まで経験したことのない環境に身を置いて自分を試したいと思った。
• 最近の会社法制の改正や敵対的買収の増加など、日本企業を取り巻く環境がアメリカの影響を受けて変化していると感じ、アメリカの法制度を学ぶことが今後の仕事をする上で非常に役立つと思ったこと。

3.バンダービルトを選択した理由
• 出願した学校の中で一番最初に合格通知をいただき、その後も頻繁に連絡をいただいたり、卒業生を紹介していただいたりと、出願した大学の中で最も対応が親切で、また、ぜひ来てほしいのだという気持ちが伝わってきたこと。
• 米国法をゼロから学ぶので、少人数で面倒見のよい大学で、きめ細かな指導を受けたいと思ったこと。
• 本ロースクールがビジネスローの分野に力を入れており、自分の学びたい分野と合致していたこと。
• 日本人が少ない環境に身を置きたかったこと。
• 気候が穏やかで、また治安がよいので家族と生活するには最適の環境だと思ったこと。

4.TOEFL
予備校はプリンストン・レビュー及び駿台留学センターに通学。プリンストン・レビューではスコアを効率的に上げるノウハウを教えてくれたので、短期でのスコアアップには効果的でした。一方、駿台は正攻法で、着実に実力を身につけるという点では非常に効果的でした。受験当時、CBTが2006年で終了するという情報がありましたので、早めに準備を始めたのですが、2006年3月に250点に到達した以後、スコアは伸び悩んだままCBTが終了しました。その後iBTも受験してみましたが、テストの内容が大きく変わり、特にスピーキングとライティングのスコアアップには時間がかかると感じ、出願手続きに注力するほうが効率的だと判断して、TOEFLは終了しました。
こちらに来て分かったことですが、日本人の留学生に比べて、他のアジアやヨーロッパからの留学生のほうが圧倒的に英語ができますので(特に会話力・リスニング力)、英語面でのハンデは相当あると感じています。iBTはCBTに比べてスコアアップは大変だと思いますが、アメリカの大学で授業を受けたりディスカッションをするという場面では非常に役立つものだと思いますので、今受験をされている方は、留学後必ず役に立つと信じてがんばってください。

5.エッセイ・推薦状。
(1)エッセイ
エッセイは駿台留学センターを利用。カウンセラーの方は非常に面倒見がよく、効果的なエッセイを書けるよう指導していただいたので、思ったよりは苦労せず作成することができました。また、幸運にも会社の同僚など、周りにLL.M.の卒業生が多数おり、過去のエッセイを数多くいただき参考にすることができました。
私の場合のエッセイの作成方法としては、日本語のエッセイを作成し、きちんと内容を固めた上で、その内容を英語訳し、さらにEssay Edgeや予備校のカウンセリングを通じて修正するという方法でした。LLMのエッセイは使い回しができるので、ベースとなるものをきちんと作っておけば、あとはそんなに苦労しないかと思います。

(2)推薦状
3通(会社の上司,大学時代のゼミの教授,仕事でお世話になっている弁護士)お願いしました。
大学時代の恩師には約10年ぶりにお会いしたにもかかわらず、快く引き受けていただき、かなりの通数をお願いしていろいろご面倒をおかけしましたが、かなり助けていただきました。また、会社の上司や弁護士も同じく快く引き受けていただきました。推薦状をいただくことを含めて、出願のプロセスを通じて多くの人に助けていただいたおかげで今に至っているのだと実感しています。

6.一言
私もそうでしたが、LL.M.を受験しているときは一つでもランキングの高い大学に行きたいということを考えるかと思います。それは正しい選択ではありますが、ランキング自体はJ.D.のもので、LL.M.の学生の満足度が高いかどうかはそこからは分かりませんので、自分がどんなところで生活し、どんなことを学びたいかということを基準に判断するほうがよいのではないかと思います。
ただ、私も苦労した点ですが、ロースクールの情報は日本では少なく、何を基準に選んでよいかということは非常に迷う点かと思います。特に学校によって生活環境や学習環境が大きく異なりますので、色々な大学の卒業生や在校生に話を聞き、自分の希望に合っているかを確認するのが一番の近道かと思います。TOEFLの勉強や出願の準備は大変ですが、必ず自分の将来の糧になると思いますので、LL.M.への進学を目指しておられる方はがんばってください。


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