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十週目 T.T.の場合 その2 [週替わり日記(2006-2007)]

 みなさんこんにちは。「LL.M.イチの幸せ者」と紹介いただいたT.T.です。なぜ「幸せ」なのかというと・・・私は、昨年の秋に独身生活にピリオドをうち、現在、妻と新婚ほやほやな生活を送っているからです。

 最近、結婚生活を送るようになって初めて、料理がナシュビルでの生活の幅を格段に広げるということに気付かされました。私はほとんど料理をしないため、先学期、外食と冷凍食品を中心とした食生活を送っていましたが、今は妻の料理に舌鼓を打っています。妻と食材の買い物に行き大変に驚かされることは、肉の価格の安さです。これまで、調理を必要とする肉には目もくれなかったので気付かなかったのですが、牛肉、豚肉、鶏肉のどれも、キロ単位で買っても10ドルもしません。元来魚が好きな私ですが、これだけ肉が安いとなると、これからは肉中心のアメリカンな生活にどっぷりと浸かることになりそうです。

1.週間スケジュール

 私は、今学期は3科目と2つのショートコース(計11単位)を履修しています。相変わらず日々予習に追われていますが、先学期に比べて履修単位が2単位減っただけで、少し生活に余裕がでてきたと感じています。

2.授業の様子

(1) 刑事訴訟法(その2)

 この授業は、先学期に履修した刑事訴訟法(その1)の続きとして位置づけられるものです。今学期は、被疑者の逮捕後の手続き(起訴、裁判等)を学んでいます。担当のキング教授は、学生をいくつかのグループに分け、それぞれのグループの学生が確実に当てられる日を前もって決めています。突然当てられるよりも親切といえば親切なのですが、指定された日には、何の言い訳も許してくれません。当然、LL.M.の学生も容赦なく当てられるため、私も普段より予習に熱が入ります、先日、当てられた問いに対して、(自分としては)かなり的確な議論をすることができ、大変な達成感を得ることができました。教授の質問を正確に聞き取ることすらままならなかった先学期に比べて、自分の英語力が伸びていることを実感することができた瞬間でした。

(2) ショートコースとTake Home Exam

 1月20日から25日にかけてショートコース(国際公法)を履修しました。シュートコースを履修すると、1週間あるいは2週間の短期集中の授業で1単位を獲得することができます。今回の国際公法のシュートコースでは、5日間の授業で1単位獲得できるため、私は当初「お得感」を感じていましたが、実際に履修してみてそれが間違いであることにすぐに気付かされました。土日にそれぞれ3時間、平日の夜にそれぞれ2時間の授業が行われたため、この週はとにかく必死でした。

 さらに、ショートコースの最後には、Take Home Examが課されます。これは、あらかじめ決められた期間内(今回は1週間)のうち好きな時に試験問題を受け取りに行き、そこから24時間以内に答案を作成して提出するという形式の試験です。答案の作成に当たっては、インターネットの活用等「他人の力を借りること」が禁じられますが、教材や自分のノート等を自由に活用することが許されます。今回は、字数制限2500単語の論述試験でした。試験の問題文には、「通常、3時間程度で終わらせることが望まれる。」というような指示が書かれていましたが、私は、3時間どころか半日以上かかってようやく完成させることができました。試験に24時間も拘束されるというのは精神的には大変な負担となりますが、逆に言えば、24時間も使えるわけです。今回、私は、時間をかけたかいあって、満足のいく答案を書くことができた気がしています。そういった意味では、Take Home Examというのもよい制度であると言えるかもしれません。

3.学校外生活(食生活)

 学校外の生活について、冒頭でも触れましたが、食生活について少し触れておきたいと思います。私は、和食と日本酒をこよなく愛しています。しかし、ナシュビルでは、東京と同じ水準の和食を提供してくれる日本食レストランが見つかりません。また、お酒については、ナシュビルでも日本酒を売っている酒屋がありますが(今のところただ1軒だけですが、まともな日本酒を売っている酒屋を発見しました。そのときの感動は忘れられません。)、種類もごく限られおり、また大変割高であるのが現状です。

 和食(特に魚や刺身)が食べたい、日本酒を飲みたい人間にとっての1つの解決法は、別の大都市まで買い出しに行くということだと思います。ナシュビルから最も近い大都市は、お隣ジョージア州アトランタです。南部有数の大都市アトランタには、ナシュビルに住む日本人が泣いて喜ぶ(少なくとも私はそうです。)商品が豊富に置いてある日本食材店があります。

(1) アトランタまでの道のり

 ナシュビルからアトランタまで約250マイル(約400キロメートル)です。東京から滋賀まで行けるくらいの距離でしょうか。先日、この道のりを日帰りで往復してみました。日本でこの距離を一日で往復することはあまり考えられませんが、アメリカでは、高速道路が無料であること、最高速度制限が70マイル(約112キロメートル)であること、都市部の一部を除いて渋滞がないことから快適なドライブ満喫することができます。片道4時間弱の道のりです。

(2) アトランタで買えるもの

 アトランタの日本食材店には、ナシュビルでは買うことができないものがたくさんあります。今回は、まぐろ、白身魚の刺身、かつおたたき(冷凍)等の生もの、調味料、雑貨、お菓子等のほかに、日本酒を購入してきました。

 このように、和食と日本酒をこよなく愛する私もナシュビルでの生活を満喫できています。また、せっかく恵まれた環境にあるので、これからもいろいろな場所にドライブしに行ってみたいと思っています。

 さて次週は、未来の大教授、Kさんの登場です。どうぞお楽しみに。


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