SSブログ

番外編その2 配偶者Eの場合 [週替わり日記(2006-2007)]

 LLM の留学生の妻のEです。私のナッシュビルでの日常をご紹介します。
 一足先にこちらで新生活を立ち上げた夫の元へ、2歳の息子と渡航して参りましたのが2006年8月中旬ですので、既に5ヶ月の滞在になります。
当初は全く身よりもない未知の世界に、幼い子供を連れて飛び込むことがかなり不安でしたが、今はナッシュビルの素晴らしい生活環境と周りの方々の温かいサポートにより快適な毎日を送っています。
 
 おおよそですが、私の1週間のスケジュールを紹介します。
 毎週火曜と木曜の9時~15時まで息子を保育園に通わせています。こちらは自宅から車で5分ほどの教会付属の保育園です。
クラスは中国人の女の子と息子以外は全てネイティブのお子さんばかりです。
 入園時、息子は日本語しか理解できない状態でしたので、英語しか話さない先生やクラスメイトに馴染めるのかかなり不安でした。
 しかし、最初に先生から「基本的な言葉 "Good Morning" "Lunch" "Thank You" "Don't Cry"等を日本語で何というのかローマ字で書いて欲しい。これを一覧表にしてスタッフで覚えますので 。」との話があった時に、ここなら安心して預けられると確信しました。
 かんじんの息子ですが、最初の2日程はかなり泣いてましたが、今では帰りたくないという日もあるくらい楽しく通っています。子供の適応力には本当に目を見張るものがあります。
 まだ日本語もろくにしゃべれない息子ですが、英単語がいつ口をついて出てくるかと密かに期待している今日この頃です。


 一方、私は息子を預けている間、保育園と同じ教会内のEnglish Class に参加しています。週2日それぞれ3時間の授業ですが、Public School なので授業料は無料です。
 こちらでは、英語の勉強だけではなく、生活に密着した話題、例えば「買い物時の値札の見方」とか「小切手の書き方」までレクチャーしてくれます。
 また、季節ごとの行事も盛り沢山で、ハロウィーンにJack-o'-lantern を作ったり、サンクスギビングにはそれぞれ自国の手料理を持ち寄ってパーティーをしたり、クリスマスにはアメリカの一般家庭での飾り付けの紹介をしてくれたりと、至れりつくせりです。
 息子に比べ英語になかなか馴染めない私ですが、普通に生活しているだけでは現地の文化や習慣になかなか触れられないので、本当に貴重な場です。
 授業が終わって息子を迎えに行くまでの3時間ほどは、買い物をしたり、友だちと食事をしたり。唯一自分のために使える貴重な時間ですが、毎回あっという間に過ぎてしまいます。
 
 また、更に週にもう1日英語を勉強する機会があります。
 毎週水曜日に2時間ほど、夫の留学生仲間の韓国人女性に自宅で日本語を教えています。しかし彼女との共通言語は英語なので、日本語をお教えしつつ私の英語の勉強にもなるのです。
 勉強の合間にはお互いの趣味の話題で盛り上がったり、私のお気に入りの韓流スターの実情を教えてもらったり、息子と遊んでもらったり、お互いにいい気分転換にもなっています。
 それ以外の日は近所に大きな公園がいくつかありますので、息子を連れ出しています。そこでも地元の親子が沢山来ていますので、おもちゃの貸し借りをしたり、親御さんと立ち話をしたり、日本と全く同じような光景が見られます。


 また週末にはたまに、夫の留学生仲間に和食をごちそうしたり、逆に招待されたりなど、家族ぐるみのおつきあいです。

 生活の内容が大きく変わったことに伴い、英語漬け、外国人漬けの毎日だからこそ、愛国心や自分は日本人なのだという意識が強くなりました。
 ナッシュビルのような日本から遠く離れた地方都市にも、日本人そのものは少ないですが、日本車や日本製の電化製品があふれています。ここまでに至った私たちの先人の努力を誇りに感じます。
 今の環境に慣れるまでには多少の苦労もありましたが、いまではこの貴重な機会を与えてくれた夫にも感謝しています。
 この体験は私達夫婦はもちろん幼い息子にも、今後の人生において間違いなく大きな影響を与えてくれるのではないかと期待しています。
 こちらでの生活も残り半分になりましたが、育児も英語の勉強も含めて引き続き楽しみたいと思っています。


nice!(0) 

nice! 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。