SSブログ

四週目 T.T.の場合 [週替わり日記(2006-2007)]

 皆さん、こんにちは。LL.M. のT.Tと申します。7月の前半にNashvilleに来てから、約2ヶ月半が経過したところです。私も、Hideさん同様、ロースクールの授業が始まる前にサマースクールを受講しました。サマースクールについて少し触れると、私たちが受講したバンダービルト大学のサマースクールは、ライティング能力とプレゼンテーション能力の向上を主眼として行われました。特に、ライティングの能力は、ロースクールを卒業するために必要不可欠なので、サマースクールへの参加は、私にとって大変役に立ったと感じています。
 サマースクールの期間中も毎日宿題に追われていたのですが、ロースクールが始まって以降、サマースクールの時とは比較にならないほど多くの宿題に追われています。私は、元々英語ができるほうではなく、「日本にいた時にもっと英語の勉強をしておけばよかった。」と痛感しています。英語がそれほど得意でないと感じている方々は、私のようにならないよう是非頑張ってください!

1.週間スケジュール

2.授業の様子
 私は、今学期5科目13単位を履修しています。(論文を書かないコースなので、卒業要件は23単位です。)また、アドミッションオフィスがLL.M.の学生用に特別にアレンジしてくれた英語の授業にも参加しています。この授業は、単位には換算されませんが、英語の能力が低い私にとっては、大変貴重な授業です。
 私は、自分の仕事への関連性と興味関心の高さを勘案して授業を履修しました。履修したい授業は他にもたくさんあったのですが、現状では、13単位分の授業についていくことで精一杯です。
 授業については、どの教授も大変熱心であり、学生も非常に積極的に授業に参加しています。私が履修している中で特徴的な授業は、地方自治法(正確には、Local Government Lawといいます。) です。この授業には、15名程度の少人数の学生しかいません(LL.M.の学生は、私1人だけです。)。ゼミのような感じで、教授と学生あるいは学生同士の議論を中心に授業が進められていきます。私が抱いていたロースクールのイメージは、「学問を学ぶ」というよりも「専ら弁護士を養成する」というものだったのですが、この授業を履修してそのイメージがかなり変わりました。しかし、残念ながら、英語能力の限界から、アメリカ人の学生と議論をすることは困難であり、毎回もどかしい思いをしています。教授の質問が分からない時もあり、当面、教授の質問にきちんと答えられるようになることを目標にして頑張っていこうと思っています。当初、「本当にこの授業についていけるのだろうか」という不安を抱いたのですが、授業開始から4週間が経過し、徐々に慣れてきたこともあり、今では授業を楽しむことができるようになりました。
 また、ロースクールの学習環境は非常に恵まれています。例えば、ロースクールの図書館は、日曜日から木曜日までは午前0時まで、金曜日及び土曜日は午後10時まで開いています。私も、この好環境をフルに活用して、しばしば遅くまで図書館で予習をしています。

3.学校外生活
 先週、Hideさんが書いていたとおり、LL.M.の学生には基本的に休みはありません。しかし、最近では徐々に授業に慣れてきたということもあり、私は、毎週金曜日の夜は、パーティーに参加するなどしてリラックスするよう心がけています(パーティーへの参加は、英会話能力の向上のための貴重な機会でもあります。)。また、毎週土曜日は、勉強以外のことに時間を使うようにしています。
 先週の土曜日、Nashvilleから50キロメートルほど離れた郊外にある教会で開催された地域住民主催のパーティーに招待され、カントリーミュージックの生演奏を聞きながら、地域の住民の方々が作った料理をごちそうになってきました。


 

 若者・老人を問わず地域住民が集まり土曜日の午後を楽しんでいました。時の流れも大変に緩やかに感じましたし、アメリカ人の贅沢な休日の楽しみ方を共有することができました。北部の大都会では体験できない「古き良き南部」の世界の一端を体験することができたような気がします。
 次週は、私たち(今年度の日本人のLL.M.の学生5人)のボスYさんの登場です。どうぞお楽しみに!

 T.T.のプロフィール・受験体験記はこちらです。
 http://blog.so-net.ne.jp/vanderbilt-law-japan/2006-08-21-8


nice!(0) 

nice! 0

五週目 Yの場合三週目 Hideの場合 ブログトップ

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。