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受験体験記 Mさん [受験体験記(2006年入学)]

1. プロフィール
• 在籍プログラム: J.D.3年生(2007年度)
• 留学形態: 私費
• 出身業種・業務経験: 某民間企業に5年強勤務、国際法務担当含む
• 海外経験: 出張(英国・中東)数回、高校時代に米国ホームステイ1ヶ月間

2. 留学の動機
• 国際プロジェクトで英米のローヤーの活躍を目の当たりにし、今後国際法務のスペシャリストとして生きていくには留学が不可欠であると感じた。

3. バンダービルトを選択した理由
• 一番最初に合格(応募から一週間)をくれた。
• アドミッションや卒業生(日本人LL.M.の方々)が大変親切であった。
• 美しいキャンパスを自転車で走れるようなところに行きたかった。
• 複数の米国人弁護士から、大変よい学校・南部にあるが全国区の学校であるとの評価を聞いた。

4. LSAT 
• JD受験に際して、TOEFLのスコアは通常要求されない(十数校受けた中で、要求されたのは当校だけである)。
• プリンストン・レビューのLSAT対策講座(3ヶ月)を受講した後、過去問題を20年分ほどこなした。実際の試験は問題数が多いが、非常にパターン化しているので、とにかく問題を大量に解き、ひらめきで解けるようになることが重要。
• リーディング・ロジック・ゲームの3セクションから成る。すべて完璧にこなすのはまず不可能なので、自分の得手不得手を認識し、戦略を練る。私の場合は、ゲームで満点、ロジックで8~9割の正解を目指した。リーディングはもっとも苦手で時間がかかったため、4問中1問は捨て(まったく読まずに回答し)、残り3問に集中した。
• 過去の点数がすべて平均されてしまうので注意が必要。私は6月の試験を腕試しとして受け、点数を取れている自信がなかったので、終了後にキャンセルした。10月の試験では手ごたえがあったため、キャンセルせず、11月にスコアが届いた。目標にしていたレベルの点数が取れ、次回以降の試験でそれ以上の点を取る自信はなかったため、エッセイの準備に集中することにした。

5. エッセイ・推薦状
• 会社の先輩が利用していた、四谷にあるBEST英語学校を利用。非常に小規模の学校で、通称Dr.と呼ばれる米国人のおじいさんにエッセイの指導を受けた。
• ロースクールで要求されているエッセイは、大抵テーマは似通っていて、動機・将来の目標・乗り越えた苦難などである。そうした全てのテーマを網羅するような「核」となるエッセイを作った後、後述のキャンパスビジットの体験なども含めて学校ごとにカスタマイズした。特に、なぜ留学、しかもJDを目指しているのかを、業務を通じて出会った米国・英国弁護士との体験を交えて述べ、留学後の短期・長期的目標と結びつけた。年末の休みを利用して最終的な仕上げを行い、年明けにほぼ全てのアプリケーションを送付した。
• 推薦状は、会社の上司、大学時代のゼミの教授、取引先の英国人弁護士の3人に依頼。

6. その他
• キャンパスビジット:10月のLSAT試験終了直後に、一週間ほどかけて、東海岸・中西部の学校を中心に10校ほど訪問した。非常に歓迎してくれたところと、全く相手にされないところの差が激しかった。学校の雰囲気もよくつかめ、またモチベーションもあがるので、非常におすすめである。
• あくまで私見であるが、JDの場合、LSATとGPA(大学時代の成績)だけでかなりの部分の合否は決まってしまう。ABA出版のロースクールガイドを見れば、合格者のLSAT/GPA分布一覧が公表されているので、自分がどのくらい受かる可能性があるのかは明らかである。エッセイ・推薦状などについては、一発逆転を狙うというよりも、団子状態の受験者の中で差をつける、くらいのイメージのほうがよい。

7. 最後に・受験生にひとこと
• ロースクールというと、映画「ペーパーチェイス」などに出てくる厳しい世界を想像する方も多いと思います。もちろん、学生の多くは真面目で、真剣に勉強しているのは確かです。しかし、南部にあるという地域性も加わってか、当校の学生は同時にとてもフレンドリーです。また、ナッシュビルは、気候・治安が良く、物価も非常に安いため、大変すごしやすい街と言えます。

J.D. 攻略法はこちらから
http://blog.so-net.ne.jp/vanderbilt-law-japan/2007-01-24

以上


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