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FAQ ロースクール・キャンパス生活編その1 [FAQ]

Q: ロースクールの勉強はどれくらい大変ですか?
A: 語学力・既存の知識・どこまで目指すか(卒業できればよいのか、それともよい成績が必要なのか)によってかなり異なってきますが、少なくとも過去に留学経験のない方にとっては、相当大変であると言えます。一般に、J.D.のネイティブの学生の場合、一週間あたり、授業1単位分につき少なくとも2時間程度の予習をしていると言われます。J.D.の一学期間の平均必要単位は15単位ですので、これを平日の5日間で分けると、一日平均3単位分、すなわち最低6時間程度の予習をすることになります。(加えて、授業を受けている時間および、復習や宿題のための時間も必要になってきます)。これはネイティブに当てはまる数字ですから、留学経験のない日本人の場合、少なくとも彼らの1.5倍から2倍の時間はかかると見てよいのではないでしょうか。

Q: ということは遊ぶ暇はまったくないのでしょうか?
A: これも個人差があると思いますが、勉強し続けていても燃え尽きてしまうので、適度な休憩は必要だと思います。一般的には、金曜日の夜もしくは土・日のどちらか半日程度は映画を見に行ったり、飲みにいったりしているようです。学校側でも、毎週金曜の夕方から庭でビールや軽食などを無料で楽しめるBlackacreというイベントを提供しています。学期中に一週間の休みがありますので、その間は旅行をしたりのんびりしたりする人もいます(もちろんテストに備えて勉強している人もたくさんいます)。また、いくら学期中は忙しくとも、3週間程度の冬休みと、3ヶ月以上の夏休みがあり、その期間は宿題もありませんので、自由に過ごすことができます。

Q: 教室では外国人でもかなり発言を求められるのでしょうか?
A: LL.M.限定のライティングコースには、LL.M.生数十人しかいませんので、ある程度発言を求められるはずです。他のコースはJDと一緒ですので、担当の先生によります。LL.M.の学生は全く当てない先生と、区別なくランダムに当てる先生がいます。もっとも、たとえ答えられなくても、大抵すぐ次の生徒に当て、ねちねちといじめるような先生はまずいませんので、ご安心下さい。

Q: 留学生への救済措置はありますか?
A: J.D.にはありません。LL.M.の場合、試験時間延長の措置があります。2007-2008年度ついては,JDの1.5倍の時間が与えられました(3時間の試験の場合,4.5時間,6時間の試験の場合,9時間。)。変更される可能性もあるので,詳細につきましては学校にご確認ください。

Q: J.D.とLL.M.間の交流はありますか?
A: LL.M.必修のライティングを除き、全てクラスはJ.D.と一緒です。どれくらい交流できるかは個人の性格によるところが大きいと思いますが、一般におだやかで性格のよい生徒が多いので、自分から求めれば答えてくれるはずです。

Q: 留学生の多様性はありますか?
A: その年にもよると思いますが、2004-2005年度のLL.M.は10カ国から13人が集まりました(2007-2008年度の場合,10カ国26人。)。学校側でも多様性を持たせようと努力をしているようです。ただしJ.D.の場合は、ほとんどがアメリカ人です。

Q:  他学部聴講はどのくらいできますか?
A:  LL.M.自体が新しく少人数なので、相当個別の興味にあわせたフレキシブルなシステムがとられているようです。MBAや他のプログラムの授業について、どれだけ単位が認められるかは学校のアドバイザーとの個別相談によると思いますが、単位を取得しない「聴講」という形であれば、かなりの程度可能だと思います。

Q: ニューヨークバーのための準備はできますか?
A: J.D.でもかなりの数の学生がニューヨークバーを受験するため、夏休みの間、学校内でBarbriのコースが開催されます。また、LL.M.の中には、バーを念頭において、試験科目である契約法や証拠法などを受講する方もいらっしゃるようです。

Q: LL.M.からJ.D.にトランスファーは可能ですか?
A: 今まではトランスファーの制度はありませんでしたが、需要が多いため、学校でも制度を検討しているようです。2007-2008年度の場合,応募者7名のうち4名がトランスファーを認められました。詳細は学校にお問い合わせください。

Q: LL.M.は論文を書くコースとそうでないコースがあるようなのですが、どちらがよいですか?
A: 従来は論文が義務付けられていたのですが、NYBarの受験資格厳格化に対応して、論文を書かなくても卒業できる新コースができたようです。もしNYbarを受けるご予定が無いのでしたら、論文コースのほうが、指導教授に丁寧に指導してもらう機会があるのでおすすめだと思います。実際には、合格されてからアドミッションと相談する機会があるので、そこでご自分のニーズにあったコース選択をされるとよいでしょう。

Q: J.D.1年生の必修科目の受講は可能でしょうか?
A: 可能ですが、全てをとることは制度上無理なようです。もしスケジュールが許せば、最低一つは1年生の必修科目をとられることをお勧めします。やはりどれも米国法の根幹を成す科目ですし(とくにContractsとTorts)、ややリラックスした雰囲気の2・3年生向けの選択科目と異なり、教授も1年生にロースクールの厳しさを教えてやる、といった姿勢ですので緊張感が違います。

Q: LL.M.終了後の2年目はどんなオプションがありますか?
A: 留学の目的や派遣元のニーズなどによるでしょうが、一般には次のようなパターンがあるようです。(1)米国の法律事務所や会社でインターン(2)別の学校のLL.M.に進学(3)当校で引き続きLaw&Businessの資格をとるために勉強を継続(4)当校で聴講生として残る(5)Vanderbiltの他のプログラム(日本研究協力センターなど)に移る(6)当校で教授のリサーチ・アシスタントとして残る。


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